いやぁ~、約5ヶ月ぶりでございます。大変、長らくお待たせ致しました。
実は、この記事は横浜で書いてます。私の個人的な事情で、しばらく横浜に滞在することとなりました。実は過去にも神奈川県に住んでいた時期がありまして、三浦海岸、鵠沼海岸と両方とも「海岸」が付く地名に住んでおりました。私は近くに海がないとストレスが溜まるという体質なのです。
今回もやはり海の近くです。部屋のベランダからは山下公園にずっと係留されている氷川丸が見えます。都心にでるのにも便が良い点も気に入って、山下公園のそばにある部屋を借りちゃいました。
すこし落ち着きましたが、ここ数ヶ月間、フィリピンのセブと日本を行ったり来たりして、かなり慌しくバタバタしてましたので、なかなかブログを更新できませんでした。すみません。
しかし、今日はめちゃくちゃ寒いですね。ひょっとしたら54年ぶりの関東での積雪になるかもしれないという記録的な寒さであります。すでに、窓の外は雪が降ってます。うひゃぁ~。みなさん風邪を引かないように用心してください。
中華街の肉まんの話もしたいのですが、なんだか私個人の日記みたいなブログになりそうなので、本題のスヌーカーの話にいきたいと思います。
まずは、最近行われたトーナメントのお話から・・・
International Championship 2016
今年2016年、10月23日から30日まで開催された「International Championship 」。この大会はランキング・イベントです。まだ歴史は浅く2012年から始まった大会です。この大会は毎年、中国で開催されており、"first overseas 'major'"とも呼ばれているんです。なぜ、そう呼ばれているかと申しますと、スヌーカーのランキング・イベントとしては3番目に優勝賞金がでかい大会なのです。
一番でかいランキング・イベントは、もちろん「World Snooker Championship」で優勝賞金が375,000ポンド(約5,200万円)で、2番目が「UK Championship」で優勝賞金が170,000ポンド(約2,400万円)で、この「International Championship」の優勝賞金は125,000ポンド(約1,750万円)。
※ 1ポンド= 140.82円(2016.11.24)のレートで換算してます。
1番目、2番目はいずれも歴史ある英国のランキング・イベントです。なんとトップ3に海を越えたアジアの中国の大会がビッグ・イベントとなりました。まさに中国パワー恐るべしといったところです。
ちなみに、毎年1月に開催される「Masters マスターズ」はランキング・イベントではありません。
過去5年間の優勝者
2012 優勝 Judd Trump 2位 Neil Robertson
2013 優勝 Ding Junhui 2位 Marco Fu
2014 優勝 Ricky Walden 2位 Mark Allen
2015 優勝 John Higgins 2位 David Gilbert
2016 優勝 Mark Selby 2位 Ding Junhui
China Championship
続いて、またもや中国つながりのお話で、今年の11月1日から5日までの5日間で開催された「China Championship」。「China Open」とは別物です。こちらはノン・タイトル・イベントでした。今年から新たに始まった大会です。この大会に招待される出場者は、年間ランキングトップ10の選手10名とランキング外から4名と、China Billiards and Snooker Associationの推薦で2名がワイルド・カードとして出場の計16名です。
ロニー・オサリバン選手は出場権があったのですが、またしても参加を辞退。その結果、繰り上がってMark Williams選手が出場となりました。
ここ最近、中国においてのイベントがやたら増えておりますが、World Snookerの会長であるBarry Hearn氏は、こう語っております。「これからスヌーカーというスポーツをグローバルに展開するにあたっては中国には輝かしい未来がある」との事。さらに、この大会も来年からは、ランキング・イベントにして出場選手枠も128選手とするプランがあるそうです。
たしかに、今回も賞金総額が650,000ポンド(約9,150万円)。優勝賞金が200,000ポンド(約2,800万円)という「UK Championship」に匹敵する羽振りのよさです。本当に中国におけるスヌーカー熱は今、急速に高まっているようです。中国での大会前日のイベントではトップの写真でもおわかりの通り、スヌーカーの選手はまるでハリウッドのスターの入場シーンを彷彿させる程の歓声が上がります。
↓ 約3分間の動画です。(China Championshipでのレセプションの模様)
おそらく、日本では新しいアメリカ大統領のトランプさんのお顔はわかっても、スヌーカー選手のトランプ氏など1万人中9,999人は知らないといった悲しい現実があります。中国と日本、同じアジア国でありながら、この違いは何なんでしょうね。
ちなみにこの第一回目の記念すべき優勝者は、John Higgins選手でした。
Champion of Champions 2016
この大会に関しましては、私のブログNo27でもご紹介しておりますが、まさしく今年のチャンピョンが終結して、チャンピョンの中のチャンピョンを決定するという大会です。
China Championshipで優勝したことにより、急遽ジョン・ヒギンズ選手も参加が決定しました。しかも、まさかの優勝です。
スヌーカーの大会のツアーの日程表をよく見てみると、10月23日から30日の「International Championship 2016」の参加選手、そして11月1日から11月5日まで行われた「China Championship」と、この11月7日から行われた「Champion of Champions 2016」に参加した選手は、ほとんどダブっているのです。
ということはですよ、移動して次の日には試合という、すさまじいスケジュールな訳です。スヌーカーがグローバルに発展していくのは嬉しい限りですが、スヌーカーのトッププロ選手には、今後はどんどんハードな世界を駆け巡るスケジュールが待ち受けているような気がします。
ここまでスヌーカーが世界中に、さらに言えばアジア圏(日本やフィリピンは含まない)にまで広まっていこうとは・・・これは、私が英国でスヌーカーをやっていた約30年前には考えられないことです。
しかしながら、このグローバル化が急速に進んでいる今であっても、日本人はスヌーカーというスポーツが存在することすら知らない人ばかりです。なぜなのでしょうか?
UK Championship 2016
すでに、今月の11月22日から世界3代トーナメントである「UK Championship」が始まっています。1977年から開催された歴史ある大会です。去年と2013年はオーストラリアのNeil Robertson選手が優勝。
ロニー選手は、2014年の優勝も含めて計5回の優勝です。すでに引退したヘンドリー選手も過去に5回優勝しており、今年に引退した有名なスティーブ・デイビス選手は6回も優勝しております。
はたして、ロニー選手が優勝してスティーブ・デイビス選手の記録に並ぶのか?そうはさせじとNeil Robertson選手が王座を守るのか?この大会では一度しか優勝していないMark Selby選手やJudd Trump選手が優勝をかっさらうのか興味深々ではあります。
12月の4日が決勝戦です。今のところは大きな展開はなく、順当な動きではありますが・・・
プロのスヌーカー選手のレベルは、ハンパない話
最後にご紹介したかったのが、今年にプロ選手となった中国の19歳のZhao Xintong選手です。プロになりたてのホヤホヤです。
今年の10月半ばに行われた「Coral English Open」でロニー選手と対戦。試合中に130ブレイクをたたき出しました。大御所のロニーと対戦して130ブレイクです。
あのロニーと対戦して、ブレイク130ですよ、みなさん!普通なら、目の前には、あのロニー選手。独特の会場の雰囲気。手玉を打たずに思わずカラーボールを直接打ってしまっても、おかしくない状況です。
私なんか、ブレイク50出そうもんなら飛び上がってガッツポーズ。間違いないです。スヌーカーをやったことのある方なら解るかと思うのですが、センチュリーブレイクなんて夢のまた夢でございます。でも、まだあどけなさが残るこのヤングなプロ選手は淡々と打っていきます。しかも打つのが早い!
アッパレです。こんな選手が世界ランキング88位なんです。もうトップ10の選手なんて、はるか雲の上の神ですよ。
※ センチュリーブレイクとは
連続してミスなしで撞ききって、100ポイント以上のポイントを獲得すること。赤ボールは1点。イエローが2点、グリーンが3点、ブラウンが4点、ブルーが5点、ピンクが6点、ブラックが7点です。
↓約 25分間の動画です。130ポイントをたたきだすシーンは前半の約10分間です。時間がある方は、そのまま次の動画もご覧になってください。
Snooker English Open 2016 Ronnie O'Sullivan - Zhao Xintong Best Of 7 Frames
正直に申し上げて、私のこの「スヌーカーのブログはじめました」のアクセス数は1週間に平均270アクセス程です。この数字は微々たる数なようにも思えますし、日本では認知度が低いスヌーカーを扱ったブログとしては多いような気もしないでもないです。
日頃からご愛読していただいている方々には、あらためて感謝いたします。少しでもスヌーカーが日本でもメジャーなスポーツになっていく日を夢みて、出来るだけ長く書き続けていこうかと思っております。
これからも、スヌーカーのビギナーの方や、あまりご存じない方でも楽しめる記事や動画を中心に書いていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
Ken
2016年11月24日時点での世界ランキング
No1 Mark Selby
No2 Stuart Bingham
No3 Judd Trump
No4 John Higgins
No5 Ding Junhui
No6 Shaun Murphy
No7 Neil Robertson
No8 Ronnie O'Sullivan
No9 Joe Perry
No10 Mark Allen
またしても、Mark Selby選手が1位をキープしてます。一時期、不調だったイケメン・トランプ選手と中国のディン選手も再上昇しておりますね。
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