2020年2月3日から9日にかけて、Coral World Grand Prix 2020の試合が行われました。
イングランドのチェルトナムにあるチェルトナム競馬場の中にあるケンタウロスという会場で開催されました。
Cheltenham(チェルトナム)は温泉リゾートの町として有名な場所です。
この大会の運営はGVCホールディングスの傘下であるLadbrokes and Coralグループによって行われました。ちなみに、Coralは場所の名前ではなく、人物名です。
この大会でベスト4に残った選手は
① Kyren Wilson
② Neil Robertson
③ Graeme Dott
④ Tom Ford
上記の4選手でした。
そして、決勝戦ではNeil Robertson選手とGraeme Dott選手との戦いになり、Neil Robertson選手が優勝しました。
ネイル・ロバートソン選手、おめでとうございます。
本来ならば、優勝したネイル・ロバートソン選手の特集の記事でいきたいところなのですが、今回は、この試合に出場して2回戦でロニー・オサリバン選手に敗れた中国のスヌーカー選手であるLiang Wenbo(リャン・ウェンボー)選手にスポットを当ててまいります。
なぜなら、私Kenとしては、今回はリャン選手に頑張ってもらいたかったのです。
と言いますのも、大会前にリャン選手から、とある発表があったのです。
上記の英文は、BBCスポーツの記事をそのまま切り取った見出しなのですが、簡単に要約しますと
"リャン・ウェンボー選手は、この大会での賞金は中国に寄付します” です。
理由は、最初に書いてある「Coronavirus(コロナウィールス)」です。
そうです。現在、コロナウィールスは世界中を脅かしており、特に中国では国家的に深刻な大問題です。
今回の試合中は、特に気合が入りまくりのリャン選手でした。
その気合が裏目に出てしまったようでした。
対戦したロニー選手は、もやは道楽で楽しんでいるような感があり、ミスも多かったです。
それにも増して、リャン選手も簡単なショットを外したり、いつものリャン選手でなかったですね。
いつも通りに、やっていればロニー選手に勝っていたと思います。
ロニー選手が
『彼は、“yips”に苦しんでいたようだ』と、試合後に言っていました。
“yips”(イップス)とは、スポーツの試合中に精神的な原因で、思った通りの動きができなくなることです。
リャン選手は私も大好きな選手です。
リャン選手に関しましては、『スヌーカーのブログ No52』にて詳しくご紹介してますので、まだご覧になっていない方はご覧ください。
彼のニックネームは「The Fearless」。日本語で「怖いもの知らず」と言われているほどの肝っ玉のすわった男なのです。
しかし、そんな彼も中国での現状に、悩み、苦しんでいたようです。
中国には彼の家族や親戚がいるのです。心配でないはずが、ありません。
また、WST(世界スヌーカーツアー)とスポーツの運営団体である世界プロビリヤードアンドスヌーカー協会も中国に寄付し、ウイルスの被害者に医療支援を提供しております。
2月14日の時点で、総額65.000ポンド(日本円で約930万円)の寄付を行っております。
そして、スヌーカーの中国人選手の中でも、誰からもトッププレイヤーとして認知されているDing Junhui選手も当然、中国に寄付しています。
(写真左がDing Junhui選手、右がLiang Wenbo選手)
私Kenも、一日でも早く世界中がコロナ・ウィールスの脅威から解放される日が来るのを祈るばかりです。
そして、これからもLiang Wenbo選手を応援していきたいと思います。
では、今回はLiang Wenbo選手の約4分間の動画です。
Liang, Wenbo Selecta
現時点(2月15日2020年)での世界ランキング
No1 Judd Trump
2 Neil Robertson
3 Mark Williams
4 Mark Selby
5 John Higgins
6 Ronnie O'Sullivan
7 Mark Allen
8 Kyren Wilson
9 Ding Junhui
10 Shaun Murphy
35 Liang Wenbo
★ いつも、私のブログをご覧いただき有難うございます。
ご意見、ご要望がありましたら、ご遠慮なくお気軽に snooker747jp@yahoo.co.jpまでメール、よろしくです。お待ちしております。すぐに返信できないかもしれません。どうか、その点はご了承ください。
尚、誹謗中傷のメールはスルーさせていただきます。