2015 snooker World Cup速報です。
なんとも波乱に満ちたスヌーカー・ワールドカップでした。
見てて意外と楽しめましたね。
結果としては、大会前からOutsider扱いされていて中国側でも特に期待もされていなかった、中国ChinaBのティーンエイジ・コンビが優勝。
ネイル・ロバートソン率いるオーストラリア・チームを撃破。
ウェールズのポッテイングマシーンこと、マーク・ウィリアムズ(詳しくはブログ21参照)率いるウェールズ・チームを撃破。
最後に、ジョン・ヒギンズ率いるスコットランド・チームを撃破しての優勝です。
まったく、ビックリ! 15歳と17歳のコンビですよ。
■ 気になる15歳のYan Bingtao選手(写真左の選手)から簡単な経歴をご紹介します。
2年前の13歳の時にプロデビューしております。
まったくの無名選手でした。
14歳の時に、IBSF World Snooker Championshipで優勝しております。
「アマチュア・ワールドチャンピョンシップ」とも言われている大会です。
その前年度の優勝者が、今回の相棒のZhou Yuelong選手(写真右の選手)です。
生涯獲得賞金の金額が、2800ポンドですから日本円にすると約55万円ほどです。
最近、出場した大会といえば、オーストラリアン・オープンでのベスト64ぐらいでしょうか。
まだ英国での大会には、まだデビューしてません。といいますか、まだ英国に出稼ぎに行く為のビザもおりない状況でありました。
しかし、今大会の優勝賞金が20万ドル(約2100万円ちょっと)でしょうか。
やっと、英国入国のビザが取得できそうです。
相棒の17歳のZhou Yuelong選手は現在、世界ランキング75位です。
プロデビュー後のハイエスト・ブレイクはオーストラリアン・オープンでの136です。
UKチャンピョンシップでは初戦敗退で、ぱっとしない成績でした。
まったく開催国の中国としては、頼みの綱のディン率いる期待の中国Aチームがコケタ段階で、諦めムードだったと思います。
「今年はアカンという気持ちと、ひょっとしたらやってくれるかな!」という気持ちが交差していたのではないでしょうか。
まぁ、全般的にこの大会、みなさん楽しんでプレイしているような感じでしたね。
中国チームは、楽しむ余裕がなかったというか、目の色変えて真剣にやってましたが。
決勝戦では、スコットランド・チームとの対戦だったんですが、ジョン・ヒギンズはリラックスしてやってた感、満載。
緊張感ゼロという感じ。かなり、無茶な攻めのプレイしたり。
変な勘ぐりはやめておきますが、どうも本気モードじゃなかったですね。
その話はさておき、楽しんでプレイしていたコンビといえば、ノルウェー代表のコンビも話題をふりまきました。
なんと、なんと夫婦のコンビですよ、ちょっとご紹介しておきます。
■ Norway代表のAnita Maflin、Hurt Maflin夫妻のコンビです。
奥様のAnita Maflinさんは、ノルウェーでは敵なしの女性スヌーカー選手です。
ノルウェーでは、男性と混じった大会でも何度も優勝してます。
子育てが忙しくなってからは、大会に出たり出なかったりみたいですが、なかなか夫婦でこんな大きな大会に出ることは生涯ないだろうという事で、大会出場のオファーに承諾したらしいです。
ちなみに旦那様のHurt Maflin選手(31歳)は、現在世界ランキング37位。イギリス人とノルウェー人のハーフです。
最初は国籍は英国人。2004年からはノルウェー人の国籍も取得しております。
あのデニス・テイラーに若いころから可愛がられていたのは有名な話です。
2014年のジャーマン・マスターでは、Mark Selby選手を破り、クォーターファイナルまで行ってます。
次に、ご紹介しますのは、インド代表です。この大会ではセミ・ファイナルまでいっちゃいました。
大会中の記事には「インド・ストーム」と呼ばれ騒がれました。
インド代表は、Pankaj Advani選手とAditya Mehta選手です。
■ 最後に、イケメン選手のPankaj Advani選手をご紹介します。
現在世界ランキング56位の29歳です。もうすぐ30歳。
ニックネームは「インドのプリンス」です。
この人、WPBSA World Billiard Championshipで4回も世界チャンピョンになってる方なんです。
ちなみに去年も優勝してます。
そんなビリヤードの大会あったの?と思われる方も多いかと思います。
この大会は、イングリッシュ・ビリヤードの世界大会なんです。で、イングリッシュ・ビリヤードって何ぞや?ですが
このイングリッシュ・ビリヤードこそ、すべてのビリヤード・ゲームの原点となっているゲームなのです。
歴史的にも、もっとも古いビリヤードゲームとも言えます。
台は現在のスヌーカーの台を使用します。玉はもともとは、白、白、赤の3個の玉を使用します。現在は、白、赤、黄の3個です。
ルール的には4つ玉に近いとも言えます。
あのでかいスヌーカーの台を使って、キャノンで玉を入れたりもあり、かなり高度な技術が要求されるゲームです。
スヌーカー(玉を隠してセイフティ)も上手いので、今後ランキングもアップしていくかもしれません。
このインドの貴公子Pankaj Advani選手が、Welsh Open 2013にてショーン・マーフィ選手相手に、121点ブレイクした時の映像です。約11分 ↓
Pankaj Advani 121 Vs Shaun Murphy Welsh Open 2013
まぁ、スヌーカー・ワールドカップの大会は結果としては、バラエティにとんだ出場選手で楽しい大会でした。
クォーター・ファイナルの試合結果から報告しておきます。
中国 A 1 v 4 スコットランド
ベルギー 1 v 4 インド
ウェールズ 4 v 1 タイ
中国 B 4 v 2 オーストラリア
セミ・ファイナル
インド 3 v 4 スコットランド
中国 B 4 v 3 ウェールズ
ファイナル
中国 B 4 v 1 スコットランド
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