1998年の名勝負 Mark Williams vs Stephen Hendry
私のブログで過去にご紹介した歴史的な名勝負は、なんといってもスティーブ・デイビスとデニス・テイラーの1985年、ワールド・チャンピョンシップです。
(ブログ No10でご紹介しております。)
この勝負は、ドラマッチックなラストのエンディングであり、それ故に最も歴史に残り名勝負として語り継がれております。
そのエンディングとは18フレーム先取という長丁場の試合の中で最後は、ディサイディング・ゲーム。ビリヤードで言うところのヒルヒルといった、お互いがあと1フレーム取れば優勝という状況に・・・17フレームvs17フレーム。
しかも、最後の一個残った黒ボールで勝敗が決まるという、まったくもって出来すぎの展開でした。
しかし、今回、ご紹介致しますこの試合も、なかなかの名勝負であります。
当時、マーク・ウィリアムズは23歳。スティーブン・ヘンドリーが29歳の時の試合です。ウィリアムズ選手は、なんだか口数の少ないタトゥーがんがんのイカツイおじさんといったイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ところがどっこい。この23歳の時のお顔立ちは、エエとこのボンボンといった感じであります。実は、郷土愛にあふれた心やさしいお方なのです。
今までマーク・ウィリアムズ選手に関しては詳しくご紹介しておりませんでしたので、プロフィールをご紹介しておきます。
■ マーク・ウィリアムズ
1975年、ウェールズ生まれ。ニックネームは「ウェールズのポッティング・マシーン」であります。
実はウェールズ出身の有名な選手といえば、Terry Griffiths選手やRay Reardon選手、Doug Mountjoy選手など、試合中に煙草をぷかぷか吸ってもよろしかった昔の良き時代の選手ばかりなのです。
そんな中で現在、現役でウエールズの国旗を背負って戦っている選手なのです。地元のウェールズでは絶大な人気があります。彼自身もウェールズの誇りを持ってプレイしている選手です。
ちなみにイギリスは、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4つの国からなる連合大国なのです。
スコットランド旅行中に、「英国大好き」と英語で言ったつもりで「アイ ラブ イングランド !」と叫んだ日には、ぶん殴られます。そこはイングランドではなく、スコットランドだからです。
そんなウンチクはさておいて、マーク・ウィリアムズ選手の半袖姿の試合では彼のタトゥーにビックリする方もいらっしゃいます。しかし、彼のタトゥーの正体はウェールズの国旗のシンボルである "The Red Dragon"なのです。
それほどウェールズの誇りと郷土愛を持ってつねに戦っている心優しい選手なのであります。
2000年と2003年の世界チャンピョンであり、2度のマスターズでの優勝を果たしております。
かつては世界ランキング1位の座をキープしていた時期もありました。
どうですか?少しはウイリアムズ選手を見る目も変ってこられたのではないでしょうか。
さてさて、1998年の今回ご紹介します話に戻りますが、この試合の決勝戦は10フレーム先取です。ネタばらしをしたくないので、詳しくは述べませんが面白いワクワクする見ごたえある試合です。
動画はこの試合をまとめたダイジェストです。では、ご覧あれ。
(↓約9分間の動画です。)
※ ブログ No6とブログ No22 のJudd Trump選手のトップ画像がだぶってましたので、No22のトップ画像を新しい画像に差し替えました。かっこいいトランプ選手の画像です。
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