初めて見た時からアレがずっと気になっていた。『劇場版 呪術廻戦0』で夏油傑(げとう すぐる)が結んでいた印(いん)のことだ。
これを読んで「え? そんなシーンあったっけ?」などという人は、僭越ながら多分『呪術廻戦0』をちゃんと見れてないんじゃないかと思うので、見直してみてほしい。
私は『呪術廻戦』の原作を読んでおらず、この印を結ぶシーンが原作にもあるのかどうか知らない。けれど、アニオリでわざわざこのシーンを加えるというのも意味がわからないので、恐らく原作にもあるのだろう。とすると原作者の芥見下々(あくたみ げげ)は、この印をどこから持ってきたのだろう?
考えられるのは、古神道の中で伝えられているものだが、それらは一般には決して開示されない秘中の秘とされていて、(私の知る限り)文献や資料の類も存在しない。そこで手持ちの道教秘印集『百訣全図』に当たると、似た印が見つかった。
この「玄女報念呪」は中指の爪に母指を重ねているように見えて夏油の印に近い。ただ夏油の印が中指以外を伸展させているのに対して、「玄女報念呪」は小指の位置が不明だ。伸展させた小指がを環指(薬指)に隠れているようでもあるが、小指を環指の後ろに回しているようにも見える(そんなことできるのか!?とも思うが、『百訣全図』にはもっと凄い指の形も出てくるので、あながち見間違えとも言い切れない)。
さて、その夏油の印だが、キネシオロジーのモードとしてみると「解毒」のモードに当たる。「解毒」のモードに限らずキネシオロジーのモードについては、統計学的な調査によって決められているので私如きが異論を差し挟めるようなものではないが、あくまで私自身の個人的な経験から述べるなら、このモードは単純に化学的な「解毒」という以上の意味を持つのではないかと思われる。例えば数学的にはハウスドルフ空間性が満たされなくなり、それによって病的な状態が生じている場合(詳しくは「位相空間論を治療に用いる」を参照されたい)などにも、この「解毒」のモードが出るのではないか、と。
とはいえ、その当たりのことは私1人が調べても数に限界があるので、(モードを使っている)他のキネシオロジストの協力を仰ぐことにしよう。賛同、異論、反論などあればコメント欄へ。
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