ある人から勧められて自分のブログの過去の記事を読み返している。そこで気づいたことの一つは「何だかずっと同じようなことを書いてるなー」ということ。実は準備が整ったら書こうと暖めているネタがあるのだが、それもよく見たら、ずっと前にそれに近いことを既に書いていた。ガーン…。
というわけで、今回の話も既に過去に何度も書いてきたこと。既視感アリアリの記事で、どうもスンマセン。BGMも昔のNHK特集(笑)『驚異の小宇宙・人体1』のテーマ「The Inners 遙かなる時間の彼方へ」(オリジナルではなく、投稿者が自分でそれを再現したもの)にしてみた。
ここしばらく医学書、治療書の類から遠ざかっている中、自然治癒力学校を主宰する、おのころ心平先生の「ココロとカラダ塾(ココカラ塾)」を受講していたこともあって、おのころ先生の『病気は才能-病気のエネルギーをプラスに変える意識革命』(かんき出版)だけは読んでいる。この本には、病気の中にも、ではなくて、病気の中にこそ、その人本来の自分らしさを取り戻すためのプラグラムが組み込まれている、ということを具体的な事例を挙げながら述べられている。
──と書いてみても、このブログを読んでいる人で「え~そんな話、聞いたことない。それって凄い考え方だね」などと思う人は、多分ほとんど/全くいないのではないだろうか。大半の人は「そんな分かり切ったことはもういいから、それより何か別の話題はないの?」という反応をするのでは、と思う。私自身、上のような紹介文だけなら、わざわざそんな本を買ってまで読もうとは思わなかっただろうから。
似たようなことが書かれた本は既に何冊も読んでいるし、それについての話もブログに書いてきた。例えば「ある本のこと」とか(おっ、ここで過去記事を読んできたのが役に立ってる、というのはコチラの話)。
実際、中身を見ると、書いてあるのは例えば肝・心・脾・肺・腎の東洋医学(中医学)的な五臓をベースとした身体感であったり、病気の諸症状をメタファーとして用いることであったりと、こちらも既視感アリアリの内容。「なるほど。いろんなところから引っ張ってきたものを1冊にまとめて書いてるだけね」と、当然のように見られてしまうだろう。
言ってしまえば確かにそうなのだが、これは単にいろいろな文献から引用してきたものを並べただけの本ではない。この中には、おのころ先生の実体験が詰まっているのだ。それは、おのころ先生がボディワーク、エネルギーワーク、カウンセリングなどを通じて2万人のクライアントを診てきた、ということももちろんその一つなのだが、それだけならもっとたくさんのクライアントを診ている先生は全国にゴマンといるだろう(1日何十人も診る接骨院の先生など珍しくないからね)。しかし、おのころ心平がおのころ心平たる所以(ゆえん)は、ただたくさんの人を診てます、なんてことにあるのではない。
彼は時間があると、例えば今日は自分が肝臓になったつもりで、肝臓として1日を過ごす、といったことをしているらしい。あるいは、今日は視覚にフォーカスして視覚人間として1日を過ごす、とか。そうやって過ごすことで、肝臓の気持ちや視覚のココロが実体験としてわかるようになる、という(何とマニアックな生活)。
恐らく用いているのはフォーカシングかそれに類する(独自の?)メソッドだろうということは私にも想像がつくが、それにしてもここまで徹底してカラダの気持ちを追求している人、というのは(全く、とは言わないが)ほとんど見たことがない。だからこそ私も『病気は才能』を読んでみようと思ったのだ。
巷ではよく「闘病する」「病を克服する」あるいは「癌から生還する」などという言葉が当たり前のように使われているが、病をそのようなものとしてとらえること、そのものを根本から問い直さなければならない時期に来たのだということを、改めて感じさせてくれる本。
なお、似たようなテーマを全く別のアプローチから扱った本としては、『身体が「ノー」と言うとき』(日本教文社)がある。この種の話に興味があれば、これも合わせて読んでみるといいと思う(ちなみに、この本は私のところでは現在、行方不明状態になっている)。
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