深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

非効率化のすすめ

2010-05-02 07:33:27 | 一治療家の視点
水野浩志さんの無料メルマガ「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術 」(ちなみにタイトルは発刊当時のものをそのまま使っているので、もうタイトルと中身が全く一致していないとのこと)に「いかにしてアイディアを生み出すか」について印象深いことが書かれていたので、その号をここに引用する。

水野さんは、これだけのボリュームのあるメルマガを日刊で発行している。興味がある方は、バックナンバーも読んでみてほしい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ● 効率化を図るなんてやめた方が良い!
───────────────────────────────────

通称オタキングこと、岡田斗司夫さん。

アニメ制作会社「GAINAX」の設立メンバーであり、
オタク文化のオピニオンリーダーとして有名な方です。

でも、最近では、自身の50kg以上の減量に成功したダイエット本
「いつまでもデブと思うな」の方が有名かもしれません。

とにかくこの方、頭が凄く良い方で、ひとつひとつの考えが
よく練られているなあ、と、いつも感服しているんですよね。

その岡田さんの講演を聴く機会がありました。

テーマは「ノート術」。

岡田さんが普段どのようにものを考えているのか、
それをノートをどう使いながらやっているのか、
といった事を、誰でも実践出来るプロセスで
教えてくれていました。

この話も実に面白く、是非早速取り組んでみようと
思わせるようなお話でした。


その中で、頭の使い方について、非常になるほどと
思う話がありました。

それは何かというと、

「頭は工場じゃない!」

ということ。

「工場で生産する様に、効率よく考えてアイデアを
 アウトプットしようとしてはいけない」

と、岡田さんは言うんです。

つまりどういう事かと言いますと……
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ● 工場思考から農場思考へ
───────────────────────────────────

世の中には効率を求めても良い世界もありますが、
往々にして、効率を求めない方が良いものについても、
効率化を図ろうとしてしまう人がいます。

アイデアというものも、効率化を図るべきものではない
もののひとつだと、岡田さんは言います。


確かに、効率的にアイデアをアウトプットする方法は
無いことはない。

でも、それを続けていくことが出来るかというと、
なかなか難しく、すぐに息切れしてしまう。


工場でものを生産する様な考え方で、効率的にアイデアを
生み出そうとするのは、長期的に考えていい話ではない、
と言うのです。

では、どのように考えたらいいか。

岡田さんは

「工場思考ではなく、農業思考で行こう」

と言います。

つまりどういう事かというと、システマティックにアイデアを
生産していく、という考え方ではなく、豊かな大地と、育成環境を
整えておき、アイデアという作物を育てていく、という思考で
行きましょう、という事だそうです。

アイデアは作り出すものではなく、自然と生まれるもの。

その自然と生み出される土壌と環境をきちんと作っておき、
生み出されたものは天の恵みと感謝して受け取ろう。

そして、その土壌と環境作りをするのが、岡田さんが提唱する
ノート術なんですよね。

効率化を図り疲弊するのではなく、自然と生まれる環境作りに
精を出す、というこの考え方。

効率ばかりを追い求めて成果が出ていない人は、是非この
岡田さんの考え方をまねてみてはいかがでしょうか。
 
 
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥

           今日のトーク術・まとめ

  工場思考で効率を図るのではなく、農場思考で環境作りに精を出そう

‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

世の中には、作るものと生まれるものがあると私は思っています。

車とかパソコンといった物質的なものは、作る事が出来ます。

こういうものを作るにあたっては、効率化を考えることは
非常に有効でしょう。


しかし、今回のテーマとなったアイデアや、人間性、人格、
信頼関係といった物質的なものではないものについては、
作ると言うより生み出す、といった考え方の方がしっくり
来るんですよね。

で、こういったものは、効率的に作ろうとするものでは
無いと思うんですよ。

しかし、こういったものにも、効率化というものを持ち込もうと
する人が、少なからずいます。

そしてそういう人は、たいていの場合、うまく行きませんし、
うまく行く人も、長期間にわたって成果を出し続けることは
出来ません。

全てに効率を求めるのではなく、土壌作り・環境作りを
きちんとやって、より良い者が生まれるような事にも、
是非取り組み、その際は、そこに効率を求めることは
決してしないように。

そうすれば、きっと素晴らしいものを生み出すことが出来る
人になるでしょう。

ちなみに、今回の岡田さんのノート術に関しては、以下のサイトから
講演内容が動画で見られます。

無料ですので、是非ご覧ください。勉強になりますよ。

   → http://otaking-ex.jp/yawa/1004_01_00.html


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 魔術師の杖 | トップ | バイオダイナミックなクラニ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひろ)
2010-05-02 18:33:32
細かい思考過程はわかりませんがアイデアは湧き出るものであって、ひねりだすものではなさそうです

無理やりにひねり出すと薄っぺらいものしか出てこないようです
「遊び芸の肥やし」などと伝統芸能でいうのもわかるような気がします
遊びに先立つものがないのが停滞の一番の原因だと悔やまれます(笑
返信する
全くその通りで。 (sokyudo)
2010-05-05 11:50:41
>ひろさん
>アイデアは湧き出るものであって、ひねりだすものではなさそうです

全くその通りでがんす。大体「アイディアを出さなくっちゃ~」などという時ほど、ロクなものが出てきません。

>遊びに先立つものがないのが停滞の一番の原因だと悔やまれます(笑

これもまた、全くその通りで。
返信する

コメントを投稿

一治療家の視点」カテゴリの最新記事