来年度の税制大綱が固まり、これまでの減税、景気対策路線から、増税路線に大きく梶が切られることとなった。そして消費税率アップも、大綱の方針通りなら2007年度から実施される可能性がある。それでなくても、原油の価格高騰など、物価の上昇ファクターには事欠かない。いよいよデフレの時代が終わるようだ。
私個人としては、デフレというのは決して嫌いじゃなかった。何と言っても、この15年くらい、ものの値段が全く上がらなかったどころか、モノによってはむしろ下がってくれたおかげで、会社員を辞めて、こんな浮き草稼業の乏しい収入でも、何とかやってこられた。だから、そんな「いい(笑)」時代が終わってしまうのは、正直言って残念でならない。
ある意味、「下流」という新階層ができつつあるのも、物価が恐ろしいほど安定していた、この長いデフレのおかげだろう。デフレからインフレに一気に変わるとは思わないが、これが徐々にでもインフレにシフトしていくと、所得と物価、それぞれの二極分化が拡大し、社会階層の固定化がどんどん進んでいくかもしれない。
とうなると当然、商売の在り方も変わってくる。今までは、圧倒的多数だった中産階級がターゲットだったから、マスを相手に、いかにして最大公約数的な、それでいてちょっと高級感を感じさせることのできる商品を投入できるかが勝負だった。それによって大成功したのが、例えばユーミンだった。
余談だが、バブル華やかなりし頃、絶頂期にあったユーミンが「私の歌が売れなくなるとしたら、それは、大銀行がバンバン潰れるような時代でしょうね」と言っていたのが印象に残っている。ユーミンのこの言葉は、シェークスピアの『マクベス』で、マクベスが魔女から言われる「森が動きでもしない限り、お前の地位は安泰だ」というセリフを思い起こさせたからだ。
森が動くなどあり得ない→自分は一生安泰、と信じ切っていたマクベスの前に、森は動いたのだ(実際には、反乱軍がカムフラージュのため木の枝を掲げて移動していたのが、マクベスには森が動いたように見えたのだが)。そしてユーミンも、バブルがはじけて、銀行、証券が次々と経営破綻していくのと軌を一にして、スターダムから消えていった(もちろん、ユーミンはまだ第一線で活躍しているが、かつてのような圧倒的な輝きはない)。
話を元に戻すと、これからの商売は、分極した階層のどこを自分の主戦場とするかで、全くやり方を変えなければならなくなりそうだ。例えば、治療業で言えば、相変わらず10分いくらで、決まり切った手順に則って、ただそれを繰り返すだけのところと、高い料金は取るが、それに見合ったオーダー・メード治療のできるところ、という二極分化が加速度的に進んでいくのかもしれない。
さ~て、じゃオイラのところはどうしようかな。それを、これからツラツラと考えてみることにするか。
私個人としては、デフレというのは決して嫌いじゃなかった。何と言っても、この15年くらい、ものの値段が全く上がらなかったどころか、モノによってはむしろ下がってくれたおかげで、会社員を辞めて、こんな浮き草稼業の乏しい収入でも、何とかやってこられた。だから、そんな「いい(笑)」時代が終わってしまうのは、正直言って残念でならない。
ある意味、「下流」という新階層ができつつあるのも、物価が恐ろしいほど安定していた、この長いデフレのおかげだろう。デフレからインフレに一気に変わるとは思わないが、これが徐々にでもインフレにシフトしていくと、所得と物価、それぞれの二極分化が拡大し、社会階層の固定化がどんどん進んでいくかもしれない。
とうなると当然、商売の在り方も変わってくる。今までは、圧倒的多数だった中産階級がターゲットだったから、マスを相手に、いかにして最大公約数的な、それでいてちょっと高級感を感じさせることのできる商品を投入できるかが勝負だった。それによって大成功したのが、例えばユーミンだった。
余談だが、バブル華やかなりし頃、絶頂期にあったユーミンが「私の歌が売れなくなるとしたら、それは、大銀行がバンバン潰れるような時代でしょうね」と言っていたのが印象に残っている。ユーミンのこの言葉は、シェークスピアの『マクベス』で、マクベスが魔女から言われる「森が動きでもしない限り、お前の地位は安泰だ」というセリフを思い起こさせたからだ。
森が動くなどあり得ない→自分は一生安泰、と信じ切っていたマクベスの前に、森は動いたのだ(実際には、反乱軍がカムフラージュのため木の枝を掲げて移動していたのが、マクベスには森が動いたように見えたのだが)。そしてユーミンも、バブルがはじけて、銀行、証券が次々と経営破綻していくのと軌を一にして、スターダムから消えていった(もちろん、ユーミンはまだ第一線で活躍しているが、かつてのような圧倒的な輝きはない)。
話を元に戻すと、これからの商売は、分極した階層のどこを自分の主戦場とするかで、全くやり方を変えなければならなくなりそうだ。例えば、治療業で言えば、相変わらず10分いくらで、決まり切った手順に則って、ただそれを繰り返すだけのところと、高い料金は取るが、それに見合ったオーダー・メード治療のできるところ、という二極分化が加速度的に進んでいくのかもしれない。
さ~て、じゃオイラのところはどうしようかな。それを、これからツラツラと考えてみることにするか。
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