以下に述べるのは2024年に行われた粥占(かゆうら)の話。
粥占とは、新年に合わせて古式に則って炊いた粥の出来から、その年の吉凶を占う神事である。粥占自体は全国各地の神社で行われているが、取り分け私を含め多くの粥占ウォッチャー(?)が毎年注目しているのが、長野にある諏訪大社下社春宮の粥占(ここでは「筒粥神事」と呼ぶらしいが)だ。ここでは特に「世の中」についての占いで、何度も大きな災禍の到来を当てているからである(詳しくは過去記事「神託は下った」などを参照)。
その諏訪大社下社春宮では2024年も1/15に粥占(筒粥神事)が行われ、その結果が「長野日報」に掲載された。それによると
雪が舞う中、午前5時ごろから神占(みうら)の神事が執り行われ、五分を満点とする「世の中」は、昨年を一厘上回る「三分六厘」。
(中略)
「世の中」は2018年から4年間「三分五厘」が続き、御柱年の22年に「三分六厘」に上がり、昨年は再び「三分五厘」に下がった。
神職は新年早々に能登半島で大きな災害が起きたが、昨年より「世の中」が一厘上がったことを踏まえ「これ以降は平穏無事にいくのではないか」との見解。全体的にかゆの状態や入り具合が良かったとし「作物はあらゆるものが豊かに実るのでは」とした。
とのこと。
記事にある通り、2023年の結果は「神様から三行半を突きつけられる」を意味する大凶の「三分五厘」だったが、2024年はわずかに持ち直したようだ。
と、こう書くと「じゃあ元日の能登の大地震は何だよ?」と突っかかる向きもあろうが、諏訪大社下社で粥占を1/15に行うということは、1/15を元日と見なすということであり、従ってカレンダー上の1/1は諏訪大社下社的にはまだ2023年内ということ(神社によっては2/3を元日と見なすところもある)なので、能登の大地震は2023年の「三分五厘」に含まれると考えられる。
で、2024年は「三分六厘」になったわけだが、それが意味するところは大凶(三分五厘)がわずかに改善する程度であり、「これ以降は平穏無事にいくのではないか」という神職の言葉に逆らうようだが、いつまた神様から三行半を突きつけられるかもしれないギリギリのところにある、というのが私の解釈。決して「平穏無事な2024年」とはならないと思う。
とはいえ、占いはあくまでも占い。全体として悪い傾向にあるとしても、自分やその周囲まで同じであるとは限らないし、同じでなければならないわけでもない。要は、これを踏まえて自分はどうするか、ということなのだ。
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