2025年も各地の神社で粥占(かゆうら)が行われ、その結果が発表されている(粥占とは、新年に合わせて古式に則って炊いた粥の出来により、その年の吉凶を占う神事である)。
まずは、過去に「神託は下った」などでも述べたように、非常に的中率が高いことでも知られる長野の諏訪大社下社春宮の粥占(ここでは「筒粥神事」と呼ぶらしいが)の結果。毎日新聞の1/15の記事には、次のように書かれている。
長野県下諏訪町の諏訪大社下社春宮で、今年の世相や農作物の豊凶を占う「筒粥(つつがゆ)神事」が小正月の14日夜から15日早朝にかけて行われた。「世の中」は昨年と同じ「3分6厘(5分満点)」の「ご託宣」が下された。大社では「筒の中のかゆもきれいに入っていた。災害や気候不順がなく農作物も程よく実る穏やかな年になれば」と話した。
昨年(2024年)同様、「神様からの三行り半」という意味の大凶「三分五厘」ではなかったのは重畳(とはいえ、その差は一厘で、まさに紙一重の差)。アメリカで第2次トランプ政権が発足し、その動向に世界が戦々恐々としているが、辛うじて全体的な状況は良いも悪いも一応、昨年並みとなりそうだ。
他の粥占の結果は…
神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社:宮司によると「四季がはっきりした一年になるのではないか。田植えも3月以降順調に進み、尻上がりに良くなる。豆類の出来が良くないので、日照りと暑い夏が考えられる」と。
山梨県富士吉田市の小室浅間神社:大豆やキビなどが豊作の一方、稲などは不作で、総じて昨年並みとの結果。
岐阜県高山市の伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ):管の中に小豆は入っていなかったものの、まんべんなく粥がついていたため、米は例年並みに出来がよくなるとのこと。
愛知県豊川市の砥鹿神社奥宮:ゴマや小麦、ショウガなどの出来が良く、サツマイモやサトイモ、豆などの出来が良くないと出た。夏場の雨が少ないのかもしれない。
大阪府高槻市の上牧春日神社:夏は暑い。米は中生(なかて)の苗を植えれば豊作になるという結果。
大阪府東大阪市の河内国一之宮の枚岡(ひらおか)神社:米や麦は不作傾向だが、もち米は豊作傾向とする占い結果が出た。
京都府亀岡市千の出雲大神宮:米は早く植える早生(わせ)の実りがよいと示された。
以上は多くが小正月と呼ばれる1/15頃に行われたものだが、地域によっては粥占を節分の前後に行うところもある。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます