キネシオロジーは、施術の前にチェックして、あれば除去しておかなければならないスイッチングというものがある(スイッチングとは何かについては、例えば過去記事「臨床の現場から 9」に書いているので、そちらを見てほしい)。
スイッチングにはさまざまなものがあり、またキネシオロジーの流派?ごとに何をスイッチングと見なし、どう除去するかには違いがあって、今もオーソライズされていない。ここで述べる「耳のスイッチング」は、私がキネシオロジーとして教わった、クリニカル・バイオホログラフィック・システム(Clinical Bioholographic System ; CBS)の中でスイッチングと見なされているものの1つである。
「耳のスイッチング」の具体的な検査と除去の方法は動画で説明した。
上の動画でも述べているように、私が今やっている「耳のスイッチング」の検査はCBSで教わったものとは違ってしまっているので、恐らく意味合いも異なったものになっていると思われる。
で最近、その「耳のスイッチング」が何に関わっているのかが少し分かってきた。
キネシオロジーには、我々が「マインドで聞く」などと呼ぶ検査法がある。それは心の中で相手に質問して、その答えをインジケータ筋(指標筋)のロック/アンロック(強弱)の変化で受け取る、というものである。ところが「耳のスイッチング」があると、マインドで聞いて、筋反射テストで受けた結果が信用できないものになる(Yes/Noが逆転する、ということではないので注意)。「マインドで聞く」検査では多くの場合、聞いたことの答えは筋反射テストの結果でしか判断できないので、それが信用ならないということになると、検査そのものが意味をなさなくなってしまう。
「耳のスイッチング」があると、なぜそんなことになってしまうのか? これはあくまで私の推測だが、耳という器官は常に外部に向かって開かれている、という特性を持っていることから、「耳のスイッチング」があるというのは、さまざまな外部情報へのアクセスに問題が起こっていることを示しているのかもしれない。そのため、何らかの情報系にアクセスする必要のあるマインドで聞くような検査で、正しい答えが得られないエラーが生じやすくなるのではないか。
こうしたことが「耳のスイッチング」でだけ特異的に起こるのか?については今のところ何とも言えない。ただ、「耳のスイッチング」の検査と除去は、「やれ、と言われたからやってる」というのではなく、ちゃんと意味があることが分かったのは、個人的にちょっとスッキリ。
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