また水野浩志さんのメルマガからの引用で、今回はマンガ『医龍』がネタ。実は私もこれ読んでるし、この回のこともしっかり覚えてるけど、ここまで深くは考えなかったなー。でも、言われてみれば確かにその通りかもしれない。
BGMはドラマ版『医龍3』のOSTから「Tears of the Dragon」。この曲はいつか使おうと思ってリザーブしてたんだけど、ここで使うことになったかぁ ちなみにドラマ版『医龍』は2以降は原作を離れたオリジナル・ストーリーになっている。
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● 俺の腕は落ちていない!
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医療ドラマとして大人気の漫画、「医龍」。
テレビドラマにもなっていますので、ご存じの方も多いでしょう。
天才的な技術を持つ、心臓外科医の朝田は、教授戦で陰謀渦巻く
大学病院に勤務する、教授の椅子を狙う加藤に招へいされ、
日本初のバチスタ手術を成功させるべく、明真大学付属病院に
やってくる。
しかし、彼のずば抜けた技術と、権力におもねらない性格により、
教授戦は混迷の度合いを深めていく……
といったお話であります。
現在もこの漫画は、ビッグコミック・スペリオールで連載されています。
(※注:2009年1月現在)
私は、この漫画が好きで、毎号書かさず読んでいます。
外科医としてのプロ意識の高さと同時に、政治色の強い病院の中で、
周りに振り回されず、潰されず、むしろ周りを巻き込みなががら、
自分の考えを実行させていく力が、この主人公にはあるからなんです。
この漫画、本当に色々とうならせてくれるので、是非読んでみてください。
医龍 第1巻
→ http://www.amazon.co.jp/dp/4091865615/ref=nosim/?tag=mizuno0e-22
さて、私が今回うならされたのは、先週金曜日に発売された回の
お話でした。
それは、主人公の朝田と、そのチームメンバーである麻酔医の荒瀬との
会話のシーン。
腕は確かだが、過去の手術の失敗がトラウマとなり、その思いを
紛らわすため、酒や麻酔でラリってばかりいる麻酔医の荒瀬。
自分の手術メンバーである荒瀬に対して、酒と薬をやめろと言う朝田。
荒瀬は、自分の腕は落ちていないと反論します。
すると朝田は、次のように言いました。
「腕は落ちてないだと? 荒瀬」
そして、次に続く朝田の言葉が、ずしんと胸に響いたのです。
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● 自分は成長しているか?
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皆さんの中には、自分の力量に自信がある、という方も
いらっしゃることでしょう。
この分野に関しては、自信があり、たいていの人には
負けないという自負がある、というものを持っているのは、
素晴らしいことだと思います。
しかし、その自信があるが故に、その部分の磨き込みを
怠ってしまっているという人がいたとしたら、それは
まずいことかもしれません。
そして、それを人に指摘されたときに、感情的になって
「そう簡単に腕など落ちるものか」
と思っていたとしたら、それはもう危険信号の状態。
麻酔医の荒瀬も、まさにこういった状態に陥っていたようです。
自分は、一番の麻酔医であるという自負を持っているし、
実際にその技術の高さは他の追随を許しません。
実際に、朝田が荒瀬をチームに加えたのも、麻酔医と
しての腕を認めているからでした。
しかし、そういった自負、自信があったとしても、それは
その時までの話でしかないんですよね。
腕は落ちてないという荒瀬に対して、朝田はこう言い放ちます。
腕ってヤツは、上がってると感じてなきゃダメなんだよ。
維持してると思ってんなら、落ち始めてるってことだ。
このセリフを見たとき、私は思わず居住まいを正してしまいました。
腕は落ちていない、と思ったなら、それは腕が上がってない証拠。
だから、自分の専門分野については、常に腕を上げ続けていく
努力をする必要があるわけです。
しかし、怠け心が出てくると、下手に力があるせいで、
その力にあぐらをかいて、成長の努力を忘れてしまう。
そうやって、
まだ俺の腕は落ちていない
といいながら、プロフェッショナルのステージから落ちていった
人って、おそらく沢山いたことでしょうね。
自分はそうならないように、気をつけようと思わされた言葉でした。
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医者や治療家に限らず誰しも、自分が最も「できた」時がイメージの中にあるのではないだろうか。そのイメージは自分に力を与えてくれることもあるが、逆にそれが自分に対して「今の自分」を覆い隠すダミーとして働いてしまうこともある。だからこそ
腕ってヤツは、上がってると感じてなきゃダメなんだよ。
維持してると思ってんなら、落ち始めてるってことだ。
という言葉は今知っておくべき、いや知っておかなければならないものなのだ。
収入だけです(キッパリ)
収入ってヤツは、上がってると感じてなきゃダメなんだよ。
維持してると思ってんなら、落ち始めてるってことだ。