深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

テクスチャー・セラピー、その後5

2009-06-22 18:17:57 | 症例から考える
テクスチャー・セラピーという治療法がある。──あるったって、オイラが作ったンだけど。名前も勝手に付けたものだし。
なぜテクスチャー(texture)か? この治療は写真や絵画、図像、護符(霊符)、鉱物などを水に波動転写して飲ませたり、テープに波動転写して貼ったり、といったものなのだが、要するにそうしたものの持つtexture(模様、質感、肌理、特徴、あや、…)を使って治療するものだから。

で、それをテクスチャー・セラピーと名づけた時から、狙っていたことがある。写真や絵画などのテクスチャーだけでなく、テクスト(text)=文章を使って同じ治療ができないか──言い方を変えれば、テクスチャー・セラピーに使えるテクストはないのか、ということである。

単純に、テクスト=文字列と考えるなら、それはテクスチャー・セラピーではなく音素療法という形で既に治療の中で使っている。音素療法は、例えば経絡や体の部位、漢方などにはそれぞれ、それ対応する音素があるという考え方に立って、その音素を使って体のどこに問題があるかを調べたり、問題箇所を調整したりする。音素療法ではあくまで個々の音に意味があるのであって、それらの音が作る音素列(文字列)が作るものの言語的な意味は問題とされない。私が狙っていたのは、そうではなく、言語的な意味を持った通常の言葉としての文字列(あるいは文章)を使ってテクスチャー・セラピーを行うことだった。

すぐに思いつくのは、仏教の経典や聖書、コーランなどだ。例えば般若心経などは、それを声として発したものや、それを直接文字としてテープに書いたものは治療ツールとして使えそうなのだが、テクストを波動転写したものはどうも使えなさそうである(正確には、テクスチャー・セラピーとして般若心経が適用となる患者に私がまだ出会っていない、というだけだが)。あまりキチンと調べてはいないが、聖書についても同様のようだ。この、テクストを直接文字として書きつけることと波動転写したものを使うこととの間の差は何なのかについては、まだよくわからない。

そんな中、テクスチャー・セラピーに使える本が少なくとも1冊あることがわかった。それがEric Pearlの『The Reconnection』である。この本はネット・サーフィンしていて、あるブログの中で

私が気がついたのは、この本を手に取って読み始めてすぐに手が温かくなっていること、また読み進むにつれて、背中までがぽかぽかしてきたことなどかな。
本もかなり後半まで読むと、それがもっと強くなっていったよ。
おもしろいので、横にいた夫に手を貸してもらって、このエネルギーで遊んでみることにしたの。
(中略)
するとすぐに彼が、あ!すごい何か感じる。何かが広がって吸い付いてくるような感じがある!!と。ほ~、感じるんだ。と感心する私。笑。

と書かれていたのを見て知った。さっそくamazonで調べてみると、ナチュラルスピリットから既に日本語版『リコネクション』が出ていること、そしてレビューにはブログと同様の体験談が多数。あぁこれは使えるかもしれないと思った。せっかくなので、日本語版ではなくPearl自身の書いた原書を購入した。

実際に自分が読んだ結果は、読んでいる途中で手が熱くなったりピリピリする感覚があったりと、確かに体が何らかの変化を起こしているのを感じた。面白かったのは、この間、寝違えを起こしたのだが、その時『The Reconnection』の本文から2箇所を選んで波動転写した水を飲んでみた。もちろん、その2箇所はでたらめに選んだのではなく、キネシオロジーの筋反射テスト(筋肉反応テスト)によって使えそうな部分を抽出したのだが、水を飲むとすぐ、痛くて首を右回旋できなかったのが、痛みは残るものの、ほぼ正常に近いところまで右回旋できるようになった。ほ~これは使える、と。

実は、『The Reconnection』の中でreconnectionとreconnective healingの具体的なやり方について書かれている部分は全体の一部に過ぎない(何しろPearl自身、何度も繰り返し「これはテクニックではなく、学習して身につくような類のものではない」と言い切っているのだから)。
本文はPARTⅠ~Ⅲまでの3部構成になっていて、PARTⅠは自分自身の生い立ちから始まって(Ericを出産した時、母親は臨死状態を体験したらしい)、カイロプラクターとして開業した後、あるキッカケでreconnectionとreconnective healingを身につけ、それを使って施術を行うようになるまでの経緯。PARTⅡはreconnectionとreconnective healingについてのさまざまな考察と意味づけ。そして、reconnectionとreconnective healingのやり方や留意点はPARTⅢに書かれている。

しかし、テクスチャー・セラピーのために『The Reconnection』を使う場合、そこに書かれている内容と現れる効果との間には、(少なくとも表面的には)相関関係は感じられない。もっとも、それは護符を使ってテクスチャー・セラピーを行う場合も同じで、本来の意味は財貨招来の護符で、痛みが取れてしまったりするので、『The Reconnection』に限った話ではない。

また、同じことが日本語訳された『リコネクション』でも起こるのか、起こるとすると英語版と日本語版は同じ箇所が使えるのか、などについては、何しろ日本語版を買っていないのでわからない(が、amazonのレビューを見る限り、日本語版でも起こるようだ。どなたか調べて、ゼヒ結果を教えてください)。

ついでながら、せっかく『The Reconnection』を読んだので、reconnectionとreconnective healingもできるようになりたい、と思う今日この頃。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
興味深い話ですね。 (sokyudo)
2009-07-28 09:06:35
>サモエドさん

私のブログを見て下さり、ありがとうございます。
リコネについての体験談、興味深く読ませていただきました。エネルギー・ワークはいろいろなものを感じる人と何も感じない人との差が大きいものですが、サモエドさんにとってはリコネは「当たり」だったようですね。
このコメを読んで、私も受けに行きたくなりました。
返信する
リコネを受けたところ。。。 (サモエド)
2009-07-27 21:40:04
sokyudo先生

こんにちは~
(実は数年前にもコメントしてます。。。ますます充実されておられますね。)

パールの本を買って読んでたら、2回ほどお尻(尾骨?)がピリピリ熱くなり、アチチッ!なんていいながら読み終えました。

その後、リコネ(クション)を受けたところ、
施術中に急に笑いが止まらなくなり。。。
ヒーラーも釣られて笑うは、ゲラゲラ笑いの中で接続が終わった。。。瞬間、左足人差し指にビキッと何かが打ち込まれたように痛みが走り、それがぐいんと肩の付け根くらいまで上がってきました。
最後はなぜか木蓮の花のような香りが3分ほどただよって終了。

中国の笑拳?か香功っていうんですか?あれみたいだね~やっぱ経絡に関係してるんだね~なんていいつつ終わりました。

施術には●●学を使うらしいですね。形のパワーってすごいですね~!
返信する
では是非に! (sokyudo)
2009-06-27 09:41:26
>nishiさん

コメントありがとうございます。

>リコネクティブヒーリングを名乗るにはセミナーを受けないとリコネクションの団体から怒られると思います。

元々、リコネクションやリコネクティブ・ヒーリングをやりたくて『Reconnection』を読んだのではなく、テクスチャー・セラピーに使えるテクストを探していただけなので、「さぁ、リコネクティブ・ヒーリングやりますよ~」という形で治療で使うつもりは今のところありません。

>もし興味があればリコネクティブヒーリングなら今度のセミナーの時にでも実演しますよ。

遊び半分で自分の体にやってみたことはありますが、それがリコネクティブ・ヒーリングなのかはよくわかりません。
なので、是非お願いします!
返信する
出来ますよ (nishi)
2009-06-27 00:40:05
定例セミナーでいつもお世話になってます。
リコネクションの本を読んだなら先生でもリコネクティブヒーリングはほぼ出来ると思いますよ。
セミナーで教わったのは細かい手の動かし方と心構えぐらいでしたから。
リドリー的に何も意図せずにただエネルギーを感じて、ちょっと気になるところをタフィーをのばすように引っ張っていくだけです。
あとクラニオっぽい感じに肩に手を当てて質感やら体温やらをただ感じているだけで肩甲上腕関節の可動域が広がるといったワークもしました。
たぶん先生なら出来るとは思いますがリコネクティブヒーリングを名乗るにはセミナーを受けないとリコネクションの団体から怒られると思います。


それとリコネクションはセミナーを受講しないと出来ないです。
おそらくエリックがビーチで出会ったヒーラーに受けたモノと同じだと思われます。
リコネクションが出来るようになるにはセミナーを受ける必要があります。
54,333円ではリコネクションは出来ません、リコネクティブヒーリングのセミナーと合わせて25万円弱が必要です。

もし興味があればリコネクティブヒーリングなら今度のセミナーの時にでも実演しますよ。








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過大なお言葉、恐縮です。 (sokyudo)
2009-06-24 17:39:38
>ハリセンボンヌさん

ご来院くださり感謝です。
また、過大なお言葉を頂戴し恐縮しています。

セミナーに行くと、まわりには恐ろしいような勉強家の先生たちがいて、「あぁもっと勉強しなくちゃなー」と思うのですが、セミナーが終わるとすぐに忘れます。

これを機会に少し真面目に勉強しようと思います。ありがとうございました。
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有難う御座いました2 (ハリセンボンヌ)
2009-06-24 12:22:29
先日はせっかくのお休みの時間にもかかわらず、ご丁寧な治療をして頂き有難うございました。

強制的でも威圧的でもない先生の勉強量と修練に支えられた?創造的・丁寧かつフワフワ?とした治療にはとても温かさを感じました。。きっと脳ではなく体自身が理解された事を喜んでいたのだと思います。 
 
先生に・先生とのご縁に感謝です。。素敵な(自称?)お弟子さんのも宜しくお伝え下さい。。
返信する
ご来院、ありがとうございました。 (sokyudo)
2009-06-24 10:25:40
>nanahoshi先生

遠いところを、ご来院、ありがとうございました。

>自分の頭と身体の使い方が解らなくなって来ました。笑
>なんだかジワジワと、これからの治療方向が変わって行きそうです。

私のは勉強量と修練に支えられたものではない、もっとフワフワした、地に足の着いていない治療なので、くれぐれもあまりそうしたものに引っ張られすぎないように注意してくださいね。道を踏み外さないように。
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有難う御座いました! (nanahoshi)
2009-06-24 00:03:20
長い時間を掛け
わざわざ丁寧にテクニックの説明までして頂き、有難う御座いました。

自分の頭と身体の使い方が解らなくなって来ました。笑

なんだかジワジワと、これからの治療方向が変わって行きそうです。

勝手に、魔法使いの弟子の弟子の気分です。
また宜しく御願い致します。

返信する
実はテクスチャー・セラピーとは… (sokyudo)
2009-06-23 23:53:06
>tenleechan先生
>『テクスチャー・セラピー』どんどん混沌としたものになっていきますね

あまり格闘技の世界には詳しくないですが、身の回りにあるもの全てを武器として戦う、環境利用闘法というのがあるらしいです。
テクスチャー・セラピーというのは実は、身の回りにあるもの全てを治療ツールとする環境利用治療法なんですね。
うーむ、どうもいい治療結果が出ない。ふと見ると、たまたま仏像の写真集が眼に入った。あれ? もしかしてコレ、治療に使えちゃったりして??…みたいなところが、このテクスチャー・セラピーのルーツなので、最初から「何でもあり」の混沌として得体の知れない治療法なのです。
返信する
センセ、何処へ行きますか? (tenleechan)
2009-06-23 23:34:04
『テクスチャー・セラピー』どんどん混沌としたものになっていきますね
行き先不明な感じはsokyudo先生らしいですが。
>amazonのレビューを見る限り、日本語版でも起こるようだ。どなたか調べて、ゼヒ結果を教えてください
↑いますかね?
『テクスチャー・セラピー』追試してくれる人
技術的にもけっこう難しいと思うんですが。
怪しくて患者には使いにくいというのも…

『リコネクション』けっこうヒーラーではやってる方多いみたいですね。
レイキ以来、こういう努力不要型のものは最近の傾向でしょうか。
¥54,333-であなたもリコネクティブヒーラー
安い?高い?


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