この間、アニメ『呪術廻戦』にインスパイアされて「『なんちゃって無量空処』の話」という記事を書いた。今回も別に狙っていたわけではないが、『呪術廻戦』を見ていて気づきを得たので、そのネタで記事1を1本を書いてみる。題して「『なんちゃって構築術式』の話」。
構築術式はアニメ『呪術廻戦』17話に出てくるもので、これはあくまでマンガ/アニメ『呪術廻戦』の中で語られる話だが、構築術式とは呪術師が使う術式の1つで、呪力によって無から何かを作り出す、神の力のような術式のことである。以前に述べた無量空処のような生得(しょうとく)領域(=呪力による固有結界のようなもの)内で何かを仮想的に作り出すのとは異なり、現実空間の中に物体を生じさせるので、生成された物は術式終了後も消えることはない。が、それゆえに構築術式は呪力消費が膨大で、呪術師の心身を著しく消耗させる、とされる(この辺りのことについてはアニメ『呪術廻戦』の17話を見てほしい。例によってYouTubeで「jujutsu kaisen 17」などといったキーワードで検索しても見つかる)。
では「なんちゃって構築術式」は?というと、無から何らかの物質の生成を行うことはしないし、できない(だって「なんちゃって」だから)。その代わりに行うのは、物質の波動の生成だ。キネシオロジーではよく、筋反射テストによって「もの」に対する反応を調べるが、その「もの」は現物がなくても波動で代用できるので、物質自体を生成できなくても波動の生成ができれば十分実用性はあるのだ。
実はこれ以前から使っている方法で、超能力の1つに「物品引き寄せ」というのがあるので、これまではそれにあやかって「波動引き寄せ」と呼んでいたのだが、『呪術廻戦』17話を見て、これは即興的な「波動構築」とも考えられるなと思い、「なんちゃって構築術式」と名づけた次第。
『呪術廻戦』では構築術式の蘊蓄は語られても具体的なやり方は一切語られないが、「なんちゃって構築術式」のやり方は実に簡単で、波動を生成しようとする物質をイメージするだけ。呪力など使わないし、だからそれを行うことによって心身が消耗することもない。ただ本物の構築術式(というのが現実にあれば、だが)でも同じだと思うが、知らないものは生成できない。つまり、例えば猫というものを全く見たことも聞いたこともなければ、猫(の波動)を生成することはできない。当たり前の話だ。
逆にいえば、「なんちゃって構築術式」で生成/具現化できるのは、物質の波動そのものというより、その物質について術者が認識している面に対応した擬似的な波動でしかない、ということになる。ゆえにその物質の現物を用いて検査するのに比べれば、どうしても精度は低くなる。そのことを理解した上で用いれば、これも結構使えるツールである。
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