キネシオロジーにおけるモード的なもの(オーソライズされたものではないので、モードではなく、あくまでモード的なもの)として、これまでアニメ『炎炎ノ消防隊』に出てきた「虎拉(ひし)ぎ」と「コルナ(悪魔の型)」について書いてきた。今回は『鬼滅の刃』と同じ「ジャンプ」連載作品で「ポスト鬼滅」との呼び名も高い『呪術廻戦』から。
折角なので、公式がアップしている『呪術廻戦』のop、「廻廻奇譚」のフルver.を聴きながら、以下をどうぞ。
呪術師と呪霊、そして呪術師同士の戦いを描く『呪術廻戦』。そのアニメの7話で呪術界最強の男と言われる五条悟が「無量空処」という領域を展開する際に使うのが、写真の手の形だ(実際に五条悟が領域展開を行うシーンは、YouTubeで「jujutsukaisen 7」といったワードで検索すれば簡単に見つかる)。ちなみに『呪術廻戦』において領域展開とは、相手をその中に封じ込めてしまえば勝利が確定する、極めて高いスキルを持つ呪術師だけが使うことのできる呪術の極致にして頂点、という位置づけになっている。また「無量空処」の意味は、英語字幕での訳語'Infinite Void'からお分かりだろう。
上記の手の形を原作者である芥見下々がどこから持ってきたのかは不明で、少なくとも道教の秘印を集めた「百訣全図」の中に見い出すことはできなかった(現実に存在するとするなら、恐らく古神道系の何かだと思われるが、それはほとんど公開されていないので分からない)。ただキネシオロジーの筋反射テストを使ってマインドで聞くと、(「無量空処」という言葉に引っ張られたわけではないと思うが)その手の形は現代物理学で言う「時空」と関わっているという答えが返ってくる。
キネシオロジーにおけるモードとは、それを作ることで対象を見る視点(あるいは世界観)を変えることができるものだ。つまり、上記の手の形を作るとより「時空」に関わる問題が検出できるようになる、ということになる(その「時空」が本当は何を意味しているのかは分からないが、少なくとも上記の手の形によってそれまで検出できなかった問題が検出できるようになるのは確かだ)。
さて、ここまでは五条悟の作る手の形をモード的に使うという話を述べてきたが、ここからは「無量空処」そのものの話を。
アニメ『呪術廻戦』の7話の前半で五条は、相手の攻撃で自身が一切ダメージを負わないのは自分の周囲に無限の空間を作っているからだと語っている。そして「無量空処」とは、相手をその中に引きずり込んでしまう技だ。無限の広がりを持つ空間(現代物理学では空間と時間は本質的に同じものと考えるから、それはつまり無限の広がりを持った「時空」)は、それが持つ情報量も無限大だから、そこに引きずり込まれた相手には一瞬にして無限大の情報が流れ込み、活動不能になってしまう(もちろん、あくまでマンガ/アニメの中の話だ)。
その下りを見て、私も無限の広がりを持つ空間を自分の周囲に結界のように張り巡らせることができるのではないかと考えた。それは呪霊(というものが現実にいたとしてだが)と戦うためではなく、電磁波の影響を受けないようにするために。そして、あくまで仮想的なレベルではあるが、それが可能であることを確認した(単にそうイメージすればいいだけだった)。そしてこの「なんちゃって無量空処」を使えば、電磁波がいかに光と同じ速さでも無限の距離を有限の時間で到達することはできないから、電磁波の影響を極めて受けにくく(イメージングが完璧なら多分ゼロに)することができる。
ちなみに、無限の広がりを持つ空間をイメージするのは難しいと思う人がいるかもしれないが、そんなことはない。これについては以前「身体をリーマン球面として捉える」でも書いたように、無限の広がりを持つ複素1次元空間(=実2次元空間)は球面と位相同型である(これはつまり、無限の広がりを持つ空間を連続的に変形させていくと有限の大きさの立体にできてしまう、という不思議な数学的事実を述べている)、ということを使えば、そこから簡単にイメージすることができる。お試しあれ。
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