深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

キーワードを探せ

2008-11-23 12:00:53 | 症例から考える
最近の私の治療のマイ・ブームは「キーワードを探せ」だ。

治療するとその場では症状が改善するのに、すぐ元に戻ってしまう人たちがいる。毎回さまざまな仮説を立て、あらゆる角度から状態を調べ、繰り返し治療しても、一向に進展が見えない。さてどうしようか…
…と、そんな折り、YouTubeで遊んでいて冗談半分に「キネシオロジー」という言葉を入れて検索してみた。そうしたら、その言葉に引っかかったものがあった(やってみるもんだ)。その中にアトラスキネシオロジーの齋藤慶太という人のキネシオロジー公開デモの映像があって、CBAの先生たち以外の人がやっているキネシオロジーというのはほとんど見たことがなかったので、興味津々で見た。

ちなみに、その映像は
キネシオロジー公開デモVo.1前編
キネシオロジー公開デモVo.1後編
(余計なことかもしれないが、映像を見ると施術によって明らかに相手の体の状態が変化していることがわかるので、この映像は多分ヤラセではない。)

映像自体はあくまでデモなので、特別変わったこともしていないし、凄いということもないが、その中で言葉を使って相手の潜在意識レベルの反応を調べているところにインスパイアされ、自分でもそれを使ってみることにした。すると、これがまた面白いのだ。

ある人は「仕事」+「悲しみ」という言葉で体が変化した。この人は「仕事」、「悲しみ」という単独の言葉では反応せず、「仕事」と「悲しみ」を組み合わせた時のみ変化が現れる。
これと同じバリエーションで、「野菜」、「色」という個々の言葉ではOKだが、「野菜の色」という言葉でNGになるケースもあった。この人に関しては更に、たまたまウチにあった野菜のいくつかで調べてみると、「ふえるわかめちゃん」で反応が出たのだが、その反応は「ふえるわかめちゃん」を体の上に置いても出ず、それを見てもらった時にだけ現れたのである(まさに「野菜の色」だ)。なお、映像の中では嫌いな食べ物で筋力が落ちていたが、もちろんこの人は別にワカメが嫌いなわけでなかった。

ある人は、ある時たまたま左耳まわりのツボに反応が集中して出ていたため、半分シャレで「左から聞こえてくるもの」という言葉で調べてみたら、これがビンゴだった。そのことを話したところ、その人が言うには、自分は確かに左半身が右に比べて総じて弱く、良くケガをする、と。

雨の日に傘を差したりすると腰下肢に強い痛みが出る、ということでウチに来ていて、なかなかそれが改善しない、ある人は、「雨」、「地面」、「後ろ」などの言葉1つひとつで腰下肢に反応が出た。が、本人はそういう言葉から連想されるような出来事には特に記憶がないという。それで更に言葉を探していくと、「人づてに聞いたこと」という言葉で反応が現れた。すると、「雨」、「地面」、「後ろ」などは実体験に関わるものではなく、誰かから人づてに聞いたことが関わっているのだろうか? この部分はまだ謎のままである。

もう「左から~」とか「人づてに~」になってくると、もうキーワードじゃなくキーフレーズと言った方がいいくらいだが、こんな言葉で、しかも主訴と非常に関わりのある部分に、こんなに反応が出るのか、というのは驚きというほかない(ただ、主訴の部分というのは言ってみれば弱い部分でもあるので、そこに必然的に反応が現れやすい、という考え方もできなくはないが)。

で、最初はこちらがマインドで患者に言ってみたり、患者自身に声に出して言ってもらったりしたのだが、キーワードも探していくとだんだん数が増えていくし、ワードじゃなくフレーズと化してきたりもするので面倒になり、新しい試みを始めた。キーワードを紙に書いて、体に乗せることにしたでのある。
最初は白紙の神を置いて、それでは体が変化しないことを確認する。その上で、見つけ出したキーワードを書いて置くと、言葉として言った時と同じような反応を引き出すことができるのだ。以前から音素療法で使っている手の逆応用だが、これはキーワードが増えても困らない、とても便利な方法だ。しかも、キーワードを増やしていくと体の反応状態も変化していくことがハッキリとわかる。

また以前、クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)をやっていて、あるイメージが頭に浮かび、患者にそのイメージを自身の体に送ってもらって症状を改善させたことがあった。今はこのキーワード法(仮称)を、そういう形で使えないか試している。が、まだうまくいっていない。

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6 コメント

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言ってみるもんだ。 (sokyudo)
2008-11-29 14:03:00
>nanahoshi先生

いや~そうですか。思いつきでも言ってみるもんですね。
今度、自分でも使ってみようっと
返信する
早速、有難う御座いました! (nanahoshi)
2008-11-29 00:43:40
私は、「弱い自身」で、患者さんの遠隔イメージ診断では、「弱い自信」に引っかかってしまいました。オー!!!
「弱い自身」う~ん、鍛え直します!
有難う御座いました!
返信する
ほんの思いつきですが… (sokyudo)
2008-11-28 21:37:00
>nanahoshi先生

>私と患者さん1人なんですが、震度1以下の地震で気の変調をきたすのですが、良い方法はないですか?

ほんの思いつきですが…
例えば「弱い地震」と書いた紙を持たせたり体に乗せると、同じような気の変調は起こらないでしょうか?
そうでないなら、「じしん」つながりで、「弱い自身」「弱い自信」etc.ではどうでしょう?
何かそんな形で、同じような気の変調を生じさせる言葉(1つとは限りません)を見つけ、それをもとに理由を逆に辿ることを、私なら選択肢の1つとして考えます。
返信する
いえいえもう (nanahoshi)
2008-11-28 20:46:34
とっくに悪の道に引きずり込んでもらって楽しんでいるつもりです。
 先生、私と患者さん1人なんですが、震度1以下の地震で気の変調をきたすのですが、良い方法はないですか? すみませんこんなところで。
返信する
悪の道に? (sokyudo)
2008-11-27 17:30:56
>nanahoshi先生

>キーワードのチャートやその本など、お勧めのものはありますか?

私は特にキーワードのチャートや本などは持っていません。映像の中では齊藤慶太さんが何かアンチョコのようなものを見ながら「ファーイブ・エレメンツ」などとやっていますが、ウチではそうしたこともやっていません。非常に泥臭くtrial&errorでキーワードを探してます。

>マッキー似の先生が怪しいですが、患者さんより先に筋肉反射を感じていますよね。

あの映像は細かく見るとツッコミどころ満載ですよね。私は食べ物の好き嫌いの判定で筋肉反応テストの正しさを説明しているところがツボでした。
もしそうなら、「好きなもの=その人の体にとって必要なもの」「嫌いなもの=その人の体にとって好ましくないもの」という図式が常に成り立つことになってしまいます。いかに潜在意識云々などと言っても、常識的に考えてそれはおかしいでしょう(もちろん、齊藤さんがあの時、マインドで相手にどんな問いかけをしていたのかにもよりますが)。
まぁ、所詮はYuoTubeで素人相手に見せるデモですから、それでもいいのかもしれませんが。

>先生のブログを拝読させて戴きますと、鍼灸にもっとAKを取り入れたくなりました。
>先生の刺激で、施術が変わって来ました。

私がnanahoshi先生を悪の道に引きずり込んでいるのではないことを祈ります。
返信する
Unknown (nanahoshi)
2008-11-27 08:31:48
また、楽しい御話をありがとうございます。
キーワードのチャートやその本など、お勧めのものはありますか?
先生のブログを拝読させて戴きますと、鍼灸にもっとAKを取り入れたくなりました。
先生の刺激で、施術が変わって来ました。
 マッキー似の先生が怪しいですが、患者さんより先に筋肉反射を感じていますよね。
OTでもFTでもAKでも、同じ反応が出ないといけないと思うのですが、思い込みに気付いていない同業者が多過ぎて、話が噛合わない事が多いです。
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