お久しぶりです。2年目研修医の堀内です。
そろそろブログを書こうと思っていたら今月で研修医も卒業です。2回目の投稿がラスト投稿になるとは...
2年間相馬ではたくさんの経験をさせてもらいました。まとめて2年間分の報告をします。
プライベートではずっと夢に見ていた猫を飼いました。
ラグドールのハウルくんです。王子様みたいにきれいな子なので某国民的アニメから名前をつけました。おっとりとしていて、露骨にいやそうな顔をされますが抱っこもできます。なぜかニャーと鳴けず、ぴぎゃっとよく言ってます。かわいいです。
ベンガルのレオくんです。きれいなヒョウ柄が自慢です。ヒョウは英語でレオパードなのでレオくんにしました。この名前のせいで流行っていた「レオ」という曲が泣けてくるので聞けません。いたずらがすごいです。爪切りは戦争です。かわいいです。
働いている間にさみしくないように2匹で飼い始めましたが、あまり仲良くないので毎日ケンカしています。
おまけですがハリネズミのたわしちゃんです。学生のころから飼っています。そろそろ寿命のはずですが元気です。かわいいです。
ペット自慢はここまでにして...
ブログを見ている方の中には研修先を迷っている学生さんも多いのでPRもかねて2年間の研修を振り返ります。
・1つの科に研修医は1人
1人しかいないため指導医の先生が自分のことをしっかりと指導してくれます。働き始めは自分のことに精一杯だったので周りのペースに振り回されないことがすごくよかったです。むしろ私の学年は個性が強い3人だったので指導医の先生たちを振り回す側だったかもしれません...笑
・自由な関連病院での研修
私は志望科が決まっていたので、将来に合わせてローテーションが組めること、複数病院で志望科を研修して比べられることは大きな魅力でした。実際に関連病院で研修してみて、同じ科でも病院や地域が違うと全く雰囲気や診療内容が異なっていて、後期研修の科を選ぶのに見方がかなり変わりました。また、自分の病院で働き慣れてきたあたりに外病院でほかの研修医と働くことは大きな刺激になりました。
小さな病院なので足りない分野もたくさんあります。それを関連病院でカバーできる研修プログラムのおかげで将来につながる研修ができました。
・温かい雰囲気
公立相馬で研修して本当によかったと思える一番の理由です。
冗談を言い合ったり、朝の出勤時間勝負をしたり、熱心に指導してくれる指導医の先生たち。当直中や外来の空いた時間に世間話をしたり、分からないことをこっそり教えてくれたり、お菓子をくれた看護師さんたち。娘みたいなもんだよ~と廊下で会うといつも声かけてくれた技師さんたち。季節の果物をいつも机の上に置いといてくれる掃除のおばちゃん。気が利いて私たちのわがままをいつも聞いてくれた事務や秘書の方たち。
その他のスタッフにもたくさん助けてもらって育ててもらいました。ただの研修医ではなく一人の人間として見てもらえることで、私も病院の一部として頑張ろうと思えました。
自分が研修病院を選ぶときに印象に残っている言葉があります。
「ハイパー病院にもさぼっている研修医はいるし、ハイポ病院にも頑張っている研修医はいる。自分が頑張れる環境が何かをきちんと決めて選ぶことが大切で、それが忙しさでもいいし、指導体制でもいいし、何なら病院のきれいさや都会にあるかでもいい。」
このブログで学生の方たちが自分が頑張れる要素を考えるきっかけになれば幸いです。私はこの病院だからこそ自分のペースで頑張れたなあと心から思います。
最後になりますが、2年間たくさんの人に支えられながら、たくさん失敗をして、成長もして初期研修を終えることができそうです。本当にお世話になりました。
来年からは福島県立医科大学の形成外科医として働きます。相馬の研修医として恥ずかしくないよう奮闘します。
2年間で相馬が大好きになったのでまた遊びに来ます。ありがとうございました。