公立相馬総合病院の研修医のブログ

被災地医療を支える公立相馬総合病院
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理想と現実のジレンマ

2016年05月28日 | 日記
1ヶ月目の関門として自分のジレンマに気付いてきた研修医名取です。

私はどちらかというとコミュ障傾向があり、一人でしこしこ勉強をしているのが好きで、この研修中にも学ぶべき医学的なことを勉強したいと思っています。
そこに集中するあまり現場の機微に気付かないとも多々あります。
悪気はないつもりですが、そういう鈍感な人間を嫌な人も世の中にはいると思います。

当院は、臨床現場を重視した超実践型の現場至上主義的な志向を持った研修病院です。
研修医に何でもやらせてくれ技術を習得させてくれますし、そしてそれよりも大事な、仕事を進めるコミュニケーションスキルをまざまざと教えてくれる病院です。
患者さんとの信頼関係もコミュニケーションから得られるものです。
そして私はそういった現場のやりとりが好きでこの業界に入り、最先端の学問よりも現場のプロとしての技術や患者さんとの信頼関係を学びたくてこの病院を選びました。
ですが悲しいかなどんなに努力していても、自分の志向や能力と、習得したい理想のジレンマに苛まれることがあります。
こういった理想と現実の乖離は、どんな医師でも、そんなレベルではなくどんな業界の人でも持っているものではないかと想像しています。

前にも書きましたが、当院で全てのことが得られるわけではありません。
こっちを立てればあっちが立たないのであります。
勉強の時間を少し削りながら、毎日新しい仕事のスキルを頑張って習得できていることを実感しています。
そのなかで、当院で学べるはずの現場のコミュニケーション能力も向上できていれば良いなと思います。
正直言えば今でも考えることに専念するあまり、周りが見えていないときがあります。
感じが悪いように見えるときもあれば話かけるなオーラが出ていときもあるかもしれません。
実はまったくそんなことはありません。
ただテンパっている一年目の研修医がそこにいるだけです。
そしてはやく技術にも心にも余裕を持ちたいと思っています。

そんな研修医がいることを分かって頂きたくこんなことを書いてみました。






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