バスを暫く待って…
時刻表も見ずに
「当てにならない」と勝手に思い込み
タクシーを つかまえて 乗り込んだ瞬間
目的のバスが横切って…
そして
私の乗ったタクシーが
バスを 追い越して行く…
なかなか
ドラマのシチュエーションを
味わうと思っても そうは行きません
雰囲気のある バス停を次々
乗客の気持ちとは 裏腹に
タクシーは「無機質」に走り抜け
大学前のバス停へ
「此処で いいか?」の
運転手さんの問いに
「ネェー」
帰りは 必ず このバス停から…と
固く誓いながら タクシーを降りました
着きました!
本当は …
私は …
この時点で 感極まって
旦那さまのオハコの
「いつ 死んでもええわ!」と
思ったのですよ
何故なら 「イメージ」が崩れ無いか
此処へ来る事も 随分
躊躇って居ましたから…
ガードマンのオジさんに
「日本から来ました! 入って宜しいですか? 校内の写真も撮りたいのですが…」と
恐る おそる断ると
「入れ!入れ!」と
愛想良く 招き入れられて…
ガード向こうの 鬱蒼とした
緑深い坂道を
一歩 一歩 踏み締めながら…