2020年1月に、世間の騒動とは無関係にステイホームに入りました。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい』を読んで、
週1回のアーティストデートを始めることにしました。
アーティストデートとは、自分とのデートです。自分が喜ぶところに自分が連れて行ってあげる。
1回目は、代官山のギャラリーへ同僚のグループ展を見に行きました。
前職が美術館スタッフだったこともあって、同僚には芸術全般に造詣が深い人が多く、
自分で絵を描いている人が複数いて、自主企画展を開催していたのです。
仕事場では見ることのできないそれぞれの人の内面を覗き見るような瞬間で、とても有意義でかつ刺激になりました。
グループ展から帰って感じたことは、自分の中のアーティストは子供で、子供にとっては親と過ごす時間が重要だということでした。デートというより、親子で遊びに行こうと。
2~3歳児でまだ誰の考えも吹き込まれていないような真新しい感性の子供の自分を想定して、
美術館に行ったらどんなお土産を欲しがるだろう? と考えました。そしてそれを買ってあげようと。
私がインターネットで訪れたのは、藤子不二雄ミュージアムのショップでした。
子供の私がおばけのQちゃんのストラップ(ぬいぐるみ)を
「これかわいい。欲しい」と言ったので、大人の私が買ってあげました。
この頃、後付けの説明ですが、大人になって蓋をしていた「見えないものを見ようとする力」を復活させようとしていたのですね。その象徴が、おばけのQちゃん。
今週末に、千葉県立美術館で見た現代美術に、おばけのQちゃんのような姿で家の窓から遊びに来るおばけを描いた作品を見ました。
矢入幸一『10/31』(2022) ZOZO(個人)蔵
矢入さんだけではなく、水木しげるさんにしても、藤子不二雄さんにしても、おそらく見えていたのだろうなと思うのです。個々人にとっての真実です。
見えなくてもいいのです。見ようとする。「見えないものを見ようとする力」は新しい世界をひらく重要な鍵だと信じています。
【開館50周年記念】地元企業ZOZOとコラボレーション!「HELLO! コレクション ZOZO×千葉県立美術館」
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