サウンド・ナチュラーレ 工房猫のつぶやき

工房猫の作業の日々。某有名弦楽器サロンで見習いの時の話を絡めて、オーディオ関係の作業や音楽について書いています。

魂柱(こんちゅう)

2012-02-24 17:19:30 | ヴァイオリン・アジャスター

工房猫です。

魂の柱と書いて、コンチュウと呼びます。

 

ヴァイオリンにとって、この柱がとっても大事なんですよね。

 

魂柱はヴァイオリンのf抗から、スプーンみたいな、器具を用いて入れて

表板と裏板の間に立てるんですが、これがですね~。

 

私もおそらく何百回とトライしたのですが、納得いくように立てることが

 

出来ません。

 

某工房のお兄様方に「おねがい~。」と言って立ててもらうほどです。

ヴァイオリンを不本意にも、落っことしたことがある方は、

この魂柱が、倒れちゃった・・・なんてこと経験しているでしょうね。

 

ヴァイオリンの板は木で出来ていますから、呼吸していますし、

乾燥しすぎたり、湿気を帯びすぎたりすると、またこの柱がずれちゃう・・・

 

なーんてこともあるんですよ。

 

調子が悪い・・・なんて時は、魂柱がずれている?なんてことも

疑ってみるといいかもしれません。

 

この時期は、乾燥しすぎですから、湿気をいれる為に、ダンピットとか

用意する人もいるでしょう。

例えば、こちらのダンピットもいいでしょうし、

江川工房でも販売している、竹布マフラーを袋にして包むこともいいでしょう。

竹の特質として、水分を保湿するには本当にいい繊維です。

静電気をほとんど帯びません。

だから江川工房でも販売しているんですよ。

ヴァイオリニストのアテフ・ハリムさんも、この竹布のカバーの体験者。

This is great!! ととても喜んでいただきました。

顎当てにもこの竹布のハンカチを常用されています。

竹布は抗菌効果も優れていますから、匂いも防げますしね。

とてもいいですよ~。

 

 

 



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