最後の帰省

僕に姉が出来た。元日の晩、実家の近所にお住まいの僕の12歳上の女性を親が食事に招き、僕とその女性は姉弟の契りを交わした。楽しい帰省だったが、帰省もこれが最後。 . . . 本文を読む

新春・函南歩きまくり

例年駅まで車で迎えに来てくれる父も高齢になり、夜の運転は控えるとの事で、大晦日は私鉄に乗り継ぎ、実家まで歩いて来るよう連絡を受けた。しかし私鉄を利用するには大回りし、本数が少ないので乗り換えに20分待つ。そこで小高い山の駅から下り、夜道を歩いて帰省した。 . . . 本文を読む

父母来る

母は先日、慣れない電動自転車でひどく転び足を痛めたが骨折には至らず、立派なフルーツを持って来てくれた。シャワーを使ってもらい、ビールといつものカレーで乾杯。 . . . 本文を読む

浄化の新春

大晦日は母が料理した天ぷらそば。ビールが入ると父は陽気になり、子育てを顧みず自分の趣味に没頭した父の祖父のこと、学生時代のこと、就職、転職、結婚、父の母のことなどを話した。 . . . 本文を読む

お盆に帰省

父の兄のうち二人は、一人はラバウル、もう一人はガダルカナルで戦死した。父はボランティアでハーモニカを演奏しているが、「さらばラバウルよ」だけは吹けない、と言う。 . . . 本文を読む

極楽鳥

元日は厳しい寒さの中、風が吹きつけた。空には音がある！実家に戻り遅い昼食を済ませると帰京に発つ。母は自分が食べるのもままならず、あれを持って行け、これを持って行けと落ち着かない。「いい加減にお前も食べたらどうだ」と父が一喝する。 . . . 本文を読む

父母金婚式

カレーは「プロ並み」と父。切っただけのトマトまで「さすが東京！」と褒められると、親ばかでは？母から写真を見せてもらいながら、臨場感に満ちたスイスの話を聞く。時々父が話したがるのは状況説明と推理。 . . . 本文を読む

モールス信号

父はモールス通信も好きだった。母はその事を「トンツー」と言っていた。僕が小学4年生頃には、父考案の語呂合わせでモールス信号を覚えさせられた。 . . . 本文を読む

新春・柏谷散策

元日は幼少時に過ごした柏谷を散策した。柏谷公園に「柏谷百穴」と呼ばれる横穴群がある。小高い丘の側面に何十もの洞穴が開いている。いつもの帰路とは10数メートルほど違うルートを選んだら、ふもとは全く見知らぬ田圃と竹林しか無い風景だった。 . . . 本文を読む

両親が来た

母は、父に影響されて始めたハーモニカが今や書道よりも好きだ、とか、自分は人前で吹くとき上がるのに父は平気だとか、機嫌よく話した。しかしどんな話も、いつの間にか必ず書道展の方に行く。 . . . 本文を読む