3ヶ月前のある日、少し神聖な気分でピアノの鍵盤に指を触れ、発した3つの音に忽ち霊感を得た。
この3音を含むシンメトリックな音列を作り、それを元に、バスフルート・ヴィブラフォンと弦楽三重奏による五重奏曲を作曲し、昨日完成した。
バスフルートを用いる点で近作の「ソリチュード」に通じ、編成の似た五重奏として"Ki-e"(尺八、ギターと弦楽三重奏)をも受け継ぐ。
コーダには同様の音列作法による「プリズム」が透けて見える。
一方、余韻を特長とするヴィブラフォンは、「ブラウン×2 運動」におけるマリンバへのアンチテーゼとなる。
ヴィブラフォンの様々な奏法による効果は、2月上旬の現音のヴィブラフォンを特集したコンサートで聴き尽くせた。
濡れて青白く光るヴィブラフォンの微風。銀色の外観も音色も、バスフルートと相性が善かれかし。
後日、《ブラウン×2 運動》を初演して下さった打楽器奏者の會田氏が、この五重奏曲の初演に意欲を示して下さった。
その前提でデモ音源を聴き直すと、段取りのみでクライマックスが弱いと感じた。早速加筆する。
並行し《ブラウン×2 運動》も後半をよりスリムに改訂している。會田氏には2曲一緒に送ろう。
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