音楽は冒頭が最も肝心。
演奏でも作曲でも冒頭を考え抜くこと…それは安易な自分に打ち克つ自己否定にも似た苦しさを伴う。しかしその後はその音に敏感に反応し、相応しい音を次々に紡ぎ出すだけ。
そんな音楽会は、日常からかけ離れた緊張感に満ちるだろう。
(第17回島村楽器音楽コンクール講評/'03)
作曲家と演奏家の間にもある駆け引き:
偉大な作曲家の曲は絶対服従のごとく極めて忠実な、結果的に萎縮した演奏になりがちで、より通俗的な作曲家の曲は好きなように解釈し、伸び伸びと弾くことが出来る…この傾向が今回の本選会にも反映されていたようだ。
(第18回島村楽器音楽コンクール講評/'04)
音楽は指の器用さよりも精神がどう具体化されるかが重要。
忠実な解釈に徹したピアノの演奏からは、演奏者の表現や自我など夾雑物に過ぎず、それを乗り越え、純化することこそ最高の表現と感じた。
一方、弦楽器のボーイング、管・声楽の最弱音に課題が残る。
(第19回島村楽器音楽コンクール講評/'05)
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