池田 悟≪作曲家≫のArabesque

・・・深くしなやかに・・・(音源リンクしてます)

デュティユー Métaboles

2009-03-01 | ブログ・サイト・フランス語

フランスの現代音楽のサイト metaboles.net が世界中の作曲家を紹介していて、僕もお誘い頂きプロフィールを送信したところ、2月25日付で英文のブログがリンクされた。*
このサイトは世界的長老の作曲家 Henri Dutilleux(アンリ・デュティユー)の公式HP.で、コンサートや作曲コンペの情報などもある。
現在33ヶ国1390人の作曲家(日本人は34人)が Annuaire(名簿)に紹介されており、最近は週に10人以上のペースで登録作曲家が増えつつある。
生没年が明記されているのは分かり易く、プレッシャーにもなる。
各作曲家のページへのアクセス数がhit の数で表示されるが、同日同人物のクリックが何度でも反映されてしまうので、あてにはならない。
ともあれ現代音楽の先進国フランスと接点が出来た。

また、その10日ほど前には、ヴィオラとピアノのための「ミラージュ」が英文ウィキペディアの「ヴィオラのための作品リスト」に載せられたとの連絡を受け、そこにも英文のブログがリンクされていた。
実家周辺の田舎っぽい写真も入っている僕のブログが、世界の最先端の現代音楽のサイトなどにリンクされているのは愉快だ。
英文のブログを開設したのは最近だが、早くも役に立った。インターネットはインターナショナルだから。

ところで "Métaboles"とは、いま日本で「メタボ」と略されている「新陳代謝」の意味で、デュティユーの代表的な、現代音楽の古典とも言えるオーケストラ作品の名前だ。
ある種の現代音楽に付きまとう自家中毒症的なイメージとはかけ離れ、冒頭に刻印される鮮やかなパルス音型や、ピチピチ跳ねまわるモチーフなどが生命力あふれる陰影を作り、循環し、最後に統合され熱狂的に締めくくる。
僕も大好きでスコアを持っている。1965年初演、デュティユー46~48歳の傑作!

*2013年5月にデュティユー氏が死去し、このサイトも削除された。



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