フランス詩によるピアノ伴奏の混声合唱曲 ≪Nox≫ が完成した。演奏時間10分。
作曲する上で、フランス語のサイトの解釈が役に立った。
1) 作曲に反映させた解釈
[第1連]:第1詩句「山々の斜面の上」では、高さだけでなく、斜面の深さのアンチテーゼがある。
第2、第3詩句「波打つ木々を眠りへ誘う」「無言の鳥は露の中で眠りに落ち」は揺りかご。
第4詩句「星は黄金に彩る。青い海の波を」は黄金と青の対比。
[第2連]:第1詩句「峡谷の稜線、未開の高地」も峡谷の深さと高地とのアンチテーゼ。
第3詩句「月は哀しげに黒い葉叢を浸し」も月と黒のアンチテーゼ。「哀しげ」と「黒い」が夜の深さへ一層落とし込む。
[第3連]:第2詩句「高い森の大きな声が呻き」は嘆き声。
[第5連]:第2詩句「私の不幸な日々、お前たちは答えてくれた」では r を連用し、辛さを出す。
第3詩句「私の不毛な悲しみを、お前たちは癒してくれた」では s を連用し、第1連第3詩句と同様、揺りかごや自然の優しさを表す。
2) 僕の解釈
[第4連]:「昇れ」を連呼しているその時点では、まだ低い。
[第5連]:最後の詩句「私の心の中でも、お前たちは永久に歌っている!」は、曲全体の結論として特別な意味があり、何度もリフレインさせ、大きな終結部を作る。特に≪cœur(心)≫の美しい母音でヴォカリーズを作る。
♫ 試聴
レッスンよろしくお願いいたします。