現代作品のCDをリリースするワルシャワのPhasma-Musicに所属する作曲家の有志が昨年10月、ウィーン・Universal Edition(以下UE)から楽譜を出版する事となった。
CD作品に限らず継続的にとの事で、以来、出版社の詳細な基準に合わせ、拙作の楽譜に手を入れている。これまで実用性のレベルで完成としていたが、それでは全く不十分。
スコアに加え、特にパート譜を根本的に作り直す。奏者の疑問やストレスが無いようきめ細かく、使った事の無かったFinaleの機能も駆使し、数倍の手間を掛けた。
こうして出版審査に必要な楽譜(室内楽2曲:アルトフルート《ザ・サリュテイション》・オルガン《Ave & パッサカリア》、オケ2曲:《水循環》・室内合奏版《スーパーストリング理論》、パート譜各5)のPDFを年末にサイトのフォームから提出した。経歴、批評、曲目紹介を英文入力し、音源もアップした。
1月5日、UEから結果が届いた。曲は面白いがオーケストラスコアの修正が必要。これまで僕のスコアはすべてコンパクトなA4設定で作成していたが、オケ・スコアはA3設定との事。かつ余白のスペースをきちんと保つように。猶予は6カ月。
出版されれば世界で多少は専門家の目に触れるだろう。楽譜は作品そのもの、作曲家の証明…だから今、僕は楽譜のデザイナー。
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4月2日、修正楽譜を再提出し、同月18日、UE芸術委員会全会一致で受け入れられた、とのメールが届く。
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4曲出版した後の'24年5月下旬、UEの担当者からメールがあり、収益の20%のUEのロイヤリティを以後免除するため、添付の書類に氏名、生年月日、住所を記入して紙に印刷し、サインして返送して欲しい、との事。翌日郵送し、6月中旬、届いたとのメール。
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