トッリータ・ディ・シエーナ(伊)での「ムジカ・プロスペッティーヴァ2019-20」コンサートで、拙作、英詩歌曲《Daffodil/水仙》を作曲家の自演として歌うため、2月21日、渡航した。
フィレンツェ・ペレトラ空港から市の中心部までトラムに乗る。切符に打刻するのを怠り、罰金50ユーロを払う。
その後列車に乗るのでトラムの終着停留所から駅を探したり、駅の出発ホームが変更されたり、苦労したが無事出発。
トッリータ・ディ・シエーナ最寄り駅まで、ディレクターのノルベルトが迎えに来てくれた。
リハの空き時間は音楽教室の一室を借り、毎日3時間ほどピアノや歌の練習をした。
ピアニストのディエゴは"Daffodil"や僕に惚れたようで、予定外の時間にも自発的に練習に来てくれた。
コンサート前夜はホテル(農家を改装)近隣にあるノルベルト宅でディナー。作家である奥様の手料理、男の子、そして2匹の愛らしい猫…。
コンサート当夜、小さな会場は熱心な観客で満員。ピアノの最後のフェルマータで延ばされた響きが完全に消えるまで静まり返り、「ブラヴォー」の喝采。
打ち上げでは、ノルベルトの曲に、イタリア語混じりで感想を伝えた。 ▶YouTube
翌日はフィレンツェで観光。ヴェッキオ宮殿美術館を拝観。天文学的な財力に圧倒される。1年余り前に訪れたリヴィウが子供じみて思える。
美術館を出た路地の一角で、ナオミ・キャンベル似の若い黒人女性とすれ違い、刹那彼女は物憂げに瞬きをした。
やがて壮麗な鐘の音。石畳からは時折馬糞の臭い。空港まで6キロほど歩いた。
実はこのコンペにはもう1曲、チェロ弾き歌いとヴィブラフォンのための"Villanelle"も応募し、選に漏れたが、ランチの際この二人と雑談の序にこの事を話すと、そちらも演奏してくれるとの事!
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