ピアノ調律用チューニングハンマーをネットで購入した。いざ自分でやってみると平均律には出来ない…どこかを合わせればどこかが狂う。
普通、狂ったピアノは全体的にピッチが曖昧になるものだが、僕の場合、入念にやればやるほど「極めて明瞭に」平均律からはずれた調律になってしまう!
そもそも平均律とは帳尻合わせの妥協の産物、オクターブ以外はむしろごまかしだらけなのだ。音楽家はピアノの調律などやるべきでは無いのかも。
しかし規格外のこの調律、妙な味があり、段々愛着が湧いてきた。
---販売サイトに投稿したレビュー---
《必須アイテム》
音が狂い易い梅雨時期、毎日ピアノを弾く者にとって必需品。
YAMAHA グランドピアノC3にもフィットし、重厚で耐久性もありそう。
簡易包装で、ハンマー以外何も送られないのも良い。
評価:星4つ
(イトーシンミュージック製 / ¥16,000)
3ヶ月前に僕が霧吹きをしたハンマーに、調律師が整形ファイリングを施した。するとハンマーが締まった結果、フォルテピアノのような乾いた音になってしまった。
その音は再び霧吹きをしても戻らなかったので、「霧吹き→歯ブラシでフェルトをほぐす→ドライヤーで乾かし定着させる」と、元の柔かい音に戻った。
自分で調律を始めて1週間後 、最高音Cの弦をプッツン!切ってしまった。高音の弦は短く、調律し難い。しかもピアノの胴が右に隣接するのでレバーを握るのは左手…。
翌日調律師が来て下さり、事情を説明すると黙々と弦を張り、僅か30分程で全体の調律もして下さった。
このピアノには以前から鼻声のような濁った音がいくつかあったので、自分で下記の処置をした。
1] ハンマーのフェルトの打弦部分をマイナスドライバーで縦方向に強く圧迫(時には鋭利な角で)。
フェルトが反発して膨らみ、買ったばかりのピアノのような優しい音になった。
2] フェルトの表面が歪なハンマーは、凸部分を爪切りのやすりで削った。
3] ダンパーの二股状のフェルトの裾の薄い部分が摩耗により裂け、発音中も垂れたフェルトが弦に僅かに接触していた
→垂れた箇所をはさみで切除。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます