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どうか「北方領土問題」を、“聞いて下さい”・“知って下さい” そして、感じて下さい。 ロシアの「プーチン大統領」の言い分が正しいのか? 日本政府の言い分が正しいのか? 解決できない政治問題は、どちらかの主張に非があると思います! この書き込みは、我が独断(アドリブ)です。
「北方四島は 日本の領土」真実であれば、ロシア政府に「北方四島」の返還を求め、 何十年に渡り不毛な交渉する必要はありません。 国連&世界に向け、不当占拠の実態を訴えるだけでいい筈です。 しかし、日本政府が言う「返せ 北方領土」に、正当性が見い出せないから、交渉の主導権を全てロシア政府に握られているのではないでしょうか? 「北方領土問題」の真相を、中立な立場で 紐解く必要があると考えます!
「北方領土問題」は、元をただせば「日露戦争」(1904年)に遡ります。 日本帝国とロシア帝国が、中国東北部(満洲)を主戦場に戦った “領土獲得戦争” から始まります。 日本が勝利し、ロシア領の多くを占領したのが、そもそもの原因です。 ポーツマス条約(アメリカ合衆国が主導した講和条約)により、日本は朝鮮半島の権益を全面的に承認され、ロシア領だった清国(現・中国)の「大連」と「旅順」の租借権を移譲され、またサハリン(樺太)の南半分を受領したのです。 しかし、戦争で奪い取った土地や資源は、何時までも権利(地権)が及ぶ道理はありません。 案の定、世界制覇を目論んだ日本は、第二次世界大戦に負け全てを失った。 終戦のどさくさ紛れ、ロシア軍が「サハリン」と「北方四島」を、強引に収奪した様です。
1951年、“サンフランシスコ平和条約” で日本は「奪い釣った土地や資源は返す」それを約束したのです。 ただし、ロシア政府は会議に参加していなかった。 1875年、日露で協定した「“千島列島”(北方四島)と “サハリン” の交換」の公約を、日本政府が把握していなかった “ミス” です。 政府は「北方四島」に 日本人が暮らしている実態を、知らなかったのかも知れません。
日本政府は、アメリカと平和条約締結の後 北方四島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)を “日本固有の領土” と主張し、ロシア政府に返還を求めています。 日本の主張が正しければ「北方四島」は返して貰う権利はあります。 しかし、日露協定「日本に外国の軍事基地がある限り、島は返さない」との公約を主張し、ロシア政府は「北方四島」の返還を拒むのです。
拒む理由は、他にもあると思います。 日本政府による「アイヌ民族」への処遇(冷遇)です。 「北方四島」の返還要求に、アイヌ民族の居住権が 全く記されていないのです。 ロシアがサハリンで統治する “樺太アイヌ” と、北方四島の “千島アイヌ” は、同一民族と言う事を忘れています。 現在、北方四島を統治するロシア政府は「アイヌ民族の希望があれば、いつでも帰島を歓迎する」と、人道的な考えを示しています。 それに反して 日本政府は、元島民をアイヌ民族抜き(日本人限定)で、地権や漁業権の返還を要求しています。 こんな政治判断は、北海道民としても納得できません。 アイヌ民族抜きで「北方領土問題」は、永久に解決しません。 千年前から暮らす “アイヌ民族” を無視し、30年ほど居住した “元島民” に「返還します」は、人道的に納得できないのです!
日本政府が言う「返せ 北方領土」の根拠は何でしょうか? 確かに、室町時代から 蝦夷地・アイヌ の間で、“北前船” による交易はありました。 江戸時代になって「松前藩」を交易の窓口として、港町の一部を借りていた事実はあります。 しかし 徳川幕府が、蝦夷地を統治した事実はありません。 “蝦夷地” を “北海道” と命名したのは、150年前の “明治時代” の事です!
1644年(寛永21年)に調査したとされる「正保御国絵図」は存在します。 その時の調査で、北方四島に幕府役人が渡った記録があります。 史料によると、色丹島に住んでいたのは「アイヌ人と 3人のロシア人」 と記されています。 また 1786年の調査では、17人のロシア人が住んで(中に宣教師)いて、アイヌ人の中に “ロシア正教” の信者が、大勢いたと記されています。 それが事実であれば、日本政府が「北方四島」の統治権を主張する根拠は 薄れます。 1875年の「日露協定」がある限り、ロシアに統治権がある事は否定できません。
「北方四島は日本固有の領土だ!」 果たして、そんな主張は 国際的に承認されるでしょうか? 確かに 1869年、アイヌ人の聖地 “蝦夷”(エゾ)を、明治政府は日本に統合し “北海道” と命名しました。 しかし 昔(151年前)だからと言って 統合という名の “収奪” が、人道的に許されるでしょうか? 明治政府は、1899年に “土人保護法” を制定しアイヌ人を日本人と同化させる奇策に出ました。 要するに、“アイヌ民族” は 元々存在しない「日本人が縄文時代から蝦夷の地を守って来た」と、世界にアピールする愚策です。 その為に、アイヌ人の墓を掘りおこし “DNA 鑑定” する悪事(国が関わる犯罪)に手を染めています。 日本人とアイヌ人の血の繋がりを 立証したかったのか? 結果、一切 血筋は無し!(お粗末)
そんな愚策は、日本人よりロシア人の方が良く知っています。 “日露戦争” で奪い取られた領土が「第二次世界大戦後 “サンフランシスコ条約” によって返還された」その事実は、揺るがないのです。 条約の署名捺印で、政府が日本の領土を間違えたのか? それは、条約を覆す為の方便です!
2007年「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されました。「先住民族が収奪された土地や資源の原状回復と補償を受ける権利」を、国連が決めたのです。 そんな国際社会の流れを、日本政府は受け入れたのでしょうか? 全く、国連の採択を無視しています! 実行したのは「旧土人保護法」を廃止して「アイヌ文化振興法」を、形式的に設けただけです。 一体それが、アイヌ人に対する “補償”・“賠償” になるのか理解できません。 政府は、国益の為に国連を最大限に利用します。 しかし、国益に叶わない案件は聞く耳を持ちません。 それは、二枚舌外交です。 日本の良識が問われます!
【 旧土人保護法 】
* 明治政府は、“土人保護法” でアイヌの “地位” も “財産” も “人権” も、全て奪い取ったのです。
私は、“日本人” である前に “北海道人” と 自負しているから言うのです。 どこに、アイヌに対する “誠意” があるのでしょうか? “アイヌ人” を “日本人” に “同化” させる為、全てを奪って “日本名” だけ与えた。 それを “侵略”・“奪略” と言わずして、何と言うのでしょうか?
2020年、国は「道南・白老町に、アイヌの為に “民族博物館” を 建てて遣った。 “ウポポイ” で、過去の無礼(奪略)を清算したい」 ご立派な “政策” です。 それで “アイヌ民族” は、喜ぶでしょうか? 寧ろ、彼等の心情を “逆撫で” するだけです! “国連” は兎も角、良識ある世界の人々に軽蔑されます。 「民主主義国・日本は、基本中の基本 “人権問題” & “民族問題” を、21世紀になっても 解決できないのか」と!
沖縄県民(琉球人)も、アイヌ人と同じ “冷遇” を受けていると思います。 数年前、ヘリパットの建設に反対する沖縄県民に対し、若い機動隊員がフェンス越しに「土人が・・・」と罵ったのは 記憶に新しい。 機動隊(警察)の中に、“偏見” “差別” を 啓蒙する指導者が存在する証です。 そもそも「土人保護法」をつくったのは、“明治政府” であり 我々 “日本人” なのです!
世界中に、領土や植民地の問題があります。 特に 島国・日本は、尖閣諸島(沖縄県)竹島(島根県)北方四島(北海道)が、長年 政治問題になっています。 そこには、歴史的に「日本人が住んでいた」「日本が統治していた」など、何らかの関わりが必要になります。 勿論 固有の領土と証明されると、島の所有権と同時に 漁業権・地下資源 の独占が認められます。 ですから、近隣諸国が島の争奪戦になるのは当然です。 問題は 尖閣や北方領土を、日本政府が領土と主張するから、厄介な衝突が起きるのです。
尖閣諸島 は 琉球人 が統治し、北方四島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)は アイヌ人 が統治していた事実を、証明する冪です。 先住民族の了解の上で、日本の領土と主張する必要があります。
果たして “琉球王国” や “蝦夷地” は、何百年前から “日本” が統治して来たのか? 日本国の地権を強調すれば、些か矛盾が生じます。 何故なら、明治政府が “アイヌ民族” や “琉球民族” を日本に帰属したのは、今から150年ほど前です。 1000年前から日本の領土と主張しても、“歴史” が否定します!
◎ 緑「サンフランシスコ条約」で 日本統治を放棄した島々
私は、日本人として北海道人として、領土問題に疑問があります。 アイヌ人を 150年以上 虐げてきながら、どうして北方領土は日本固有の領土と主張できるのか? 先住民族アイヌ を日本人と認めず、北方四島は日本の領土と言い張る論拠が分かりません? 縄文時代の遥か昔から、北方四島で暮らしていたアイヌ人を無視し、戦前 20~30年ほど 島を支配した日本人だけが 地権者と言う考え方が、どうしても理解できません! 「お前は日本人だから、都合のいい政策に賛成すれば利口だ」 そして「返せ北方領土」を “唱えていろ” と言われても、合点がいきません!
私は 領土問題に対し、 KY(空気が読めない) 愚か者です。 しかし 北海道人として、政治に翻弄されたくないので、敢えて言うのです。 北海道には、北方領土問題に詳しく 利権に長けた “政治屋” がいます。 北方四島の内、二島でも返還が叶えば 己の 地位 も 名 誉も、同時に金も稼げると躍起になる時代錯誤の政治家が居るのです。 贈収賄で懲役を受けてながら、現在 国会議員として返り咲いています。 そんな輩(犯罪者)の口車に乗る位なら、北方四島 の返還は望みません。 この考えは、私の独断ではありません。 アイヌ人の総意と、合致しています!
1951年、サンフランシスコ平和条約で日本は、南樺太(現・サハリン)と北方四島(択捉・国後・色丹・歯舞)の所有権を放棄しています。 その結果、南樺太 の 40万人 と 北方四島 の 1万3千人の日本人は、やむなく本土に帰還しました。 しかし、先住民族であるアイヌ人の記録は、全くないそうです。(そんな馬鹿な) 日本政府は 北方領土を主張しながら、先住民族の存在など無視しているのです。 ロシア政府は、日本人に対し “北方四島” の帰還は認めていません。 しかし “アイヌ民族” の帰還に対し、寧ろ歓迎の意向を示しています。 ロシア人の誠意が、日本人に通用しないのが 不思議です。
◎「ウポポイ」は 何を目指すのか?
2020年、道南の白老町に “民族共生象徴空間”「ウポポイ」が、政府の肝いりで建設されました。 近代的で、立派な建物です。 しかし 政府の目的は、延期になった “東京オリンピック” に関わる “観光誘致” が全てです。 そこには、“アイヌ民族” に対する長年の謝罪などありません。 「お前達の悲願だった、博物館 を建てて遣った」と、アイヌ人を卑下する “箱物” です。
観光客の中に「アイヌ人の “小遣い稼ぎ” が 目的の施設か」と、批判する声があるそうです。 白老町には、百人足らずのアイヌ民族しか居りません。 「ウポポイを建てて遣った。後の運営はお前達に任す」では、彼等には大きな “重荷” です!(北海道在住のアイヌ民族は、国勢調査で僅か 1万3千人) 150年余 日陰の生活を強いられ、急に「ウポポイ」で “スポットライト” を当てられ、彼等に何が出来ますか? 「お前達は、アイヌ語も喋られないのか」と言われ、何と答えたら良いのでしょうか?
アイヌ人は「生きる為に、言葉を捨てた」とは言いません! KY 黙して語らない彼等を 察して下さい。