5年ほど前から、 道内をドライブすると 車窓から見る風景が 微妙に変化している事に気付きます。 至る所に、“ソーラーパネル”(太陽光発電)や “風力タービン”(風力発電)が、新設されているのです。 自然エネルギーを活用した、環境に優しい発電と理解していますが、決して風景に馴染むものではありません。 ましてや「風が吹かなければ」「太陽が出なければ」 発電が出来ない ‟イソップ物語” の「北風と太陽」並みのレベルでは、賢い発想とは思えません。 かと言って 老朽化した ‟原子力発電” の再起動は、問題(危険)が多過ぎます。 新しい技術ではありませんが、効率の良い発電法は他にあります。 それは、‟温泉” を利用した “地熱発電” です!
◎ 道南・森町「森 地熱発電所」
発電法は「バイナリー式」で、沸点が低い “フロン” などを 180~190℃の地熱で蒸発させてタービンを回すのですから、温泉が出る地域なら 日本中どこでも、比較的低予算で発電が出来る様です。 “太陽”・“風” に頼らず、設備を造ると 半永久的に電気の供給が可能です。 道南・森町(いかめし弁当で有名)に “森 地熱発電所”(出力: 25,000キロワット)が、30年以上前から稼働しています。 今まで、何のトラブルも起こしていません。 寧ろ、地域の 農家 や 温泉旅館 と連携し ‟共存・共栄” しています。 近隣の住民は、廃熱を利用した暖房が使い放題の様です。 一体、何処に問題があるのでしょうか?
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① 火力発電(発電量が大きい反面 環境汚染の問題あり)
② 水力発電 (規模が大きい割に 発電量が少ない)
③ 原子力発電(2011年の福島原発事故以降 ほとんど休止)
① ② ➂ 主力発電 ほぼ 需要を満たす
④ 太陽光発電 0~665万キロワット(太陽光次第で発電量は変動)
⑤ 風力発電 0~270万キロワット(風速 6,5m以下では発電しない)
⑥ 地熱発電 52万キロワット(24時間 発電可能)
④ ⑤ ⑥ 期待される 代替え電力
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“ソーラー発電”・“風力発電”・“地熱発電”が 2011年以降 増え続けています。 しかし、日本が原発政策に頼り過ぎた結果、環境に優しい電力供給計画が 立ち遅れたと思います。 元々 代替え電力の発想が、日本に無かったからです。 従って、急に持ち上がった代替え発電構想が、果たして効率よく機能するか疑問です。 第一、狭い日本で 巨大な風車(風力タービン)や、大地を覆う黒いパネル(ソーラー発電)が林立する様は、誰が見ても違和感を覚える筈です。 環境に優しいは、‟環境破壊” に繋がります!
“ソフトバンク” が推し進める “メガ・ソーラー発電” にしても、日本伝統の “田んぼ” や “農耕地” と 風景が馴染みません! 北海道では “ソフトバンク” 以外に、“韓国の資本”・“中国の資本” など、売電(利益)目的で多数の企業が参入しています。 まるで ‟ソーラーパネル”・‟風車” に、全道が ‟浸食” される様です!
“オリックス” が計画する “小規模 地熱発電所” は、私的には歓迎します。 電力の “地産地消” は、現実的で納得できます。 日本国中 何処でも小規模の発電所が、比較的低予算で出来るのが良いと思います。 温泉と同じで 地下の源泉を利用するもので、マグマを人工操作する規模でない為、温泉の 枯渇 や 温度変化 は少ないと言えます。 問題は、都会の需要を賄う事が出来ないところです。 そこには、‟火力発電” なり ‟水力発電” を充てる必要があります。 人口の多い都市部には それなりの高い電気を! 人口の少ない地方には 安い電気を! そんな格差があってもいいのではないでしょうか? 電気料金が “都会用電気”・“地方用電気” と料金差を設けても、不満は出ないと思います!
‟原子力発電” は、将来 日本の足枷になっても、メリットなど何一つ ありません。 だから、‟代替え電力” が必要なのです!