数年前にあった話です。夜の8時ごろ川沿いを散歩していた時の事です。闇の向こうから真っ黒な大きな獣のような者がものすごいスピードで走ってきました。
この世の中に化け物など存在する訳もなく何かなと思っていたらどうやら私の方に向かって来るようでした。
近づいてくるとそれは人間でした。手を地面につけて野獣のように4本足で走ってくるのです。私に気づいたのか私の前5メートル程で止まり二本足で立ち上がりこちらに近づいて来ました。
その男は大変大きくてがっしりとした体格の人間で私が見上げるような感じでした。顔つきが醜くものすごい目で私をにらみつけてきました。
まるで悪魔に取り付かれたような男は私に何か言ってきました。一瞬寒気がしました。すれ違いざまに男の目をにらみつけてあとは無視して通り過ぎました。
なぜあのような者が存在するのか今になってもわかりません。