信の信州からの贈り物

信州で単身生活 6年、その間に魅せられた信州の大自然。そして関東周辺の自然と花々を織り交ぜて発信しています。

2016/08 黒部峡谷を往く(その4) ~人喰い岩~

2016年08月22日 | 黒部峡谷

こんにちは、信です。
昨日は台風9号が、暴れに暴れた関東でした。
そんなに大それた使命感がある訳でもありませんが、嵐が来る前に出勤しようといつもより30分早く家を出ました。

今のビルに移って、初めての早朝出勤です。
いつもの正面出入り口が使えず、ちょっと面喰いました。
こういうことは有事に備えて、しっかりリサーチしておくべきだと反省しました。

午前中から暴風雨となり、最上階の標高 約90mから見ていると、雨が波打って風に乗り横から叩き付けるが分かりました。
山では逢いたくないシュチュエーションです。
多分、あれで標高2,000mでは一歩も動けないでしょう。


さて長く綴らせて頂いた黒部峡谷シリーズも、そろそろ終焉です。
前回の続き。

猿飛峡からの帰り、トンネルを抜けたところで、正面に見えた唐松岳と不帰ノ嶮(かえらずのけん)





欅平に戻り、黒部川本流の上流にある黒部第三発電所。




これを建設するにも、相当な資金と人力が掛かっていることでしょう。
ここから13km上流に仙人谷ダムがあり、そこから水を流してここで発電しています。
その仙人谷ダムへと行く道が、例の水平歩道。
さらに十字峡、S字峡がある下ノ廊下は更に先です。




仙人谷ダムは欅平から阿曽原温泉へ出て、そこからさらに奥へ入ったところにあるダムですね。
昭和11年(1936)に着工し、4年後の昭和15年(1940)に竣工して営業発電が開始されています。
富国強兵、国家総動員法の時代です。
吉村昭が書いた「高熱隧道」もここにあります。摂氏166℃の岩盤とは・・想像を絶します。

ここからはその本流ではなく、祖母谷に向かう支流を歩きます。






これが人喰い岩。
第三発電所建設のために、資材置き場等で使用されたのでしょうか。






すぐ下の堰です。虹が見えそうですね。






振り返ると欅平駅と奥鐘橋。





今回はヘルメットは着用しませんでした。









欅平下の河原です。
この日は流れが穏やかなので、多くの方が河原で遊んでいました。
左からが本流、真ん中は祖母谷からの支流です。





ここはまれに落石があるようです。
雪どけ間近の頃はヘルメット必着ですね。





祖母谷へ続く名剣山。





切り立った山肌です。
間もなく色づき始めるでしょう。





名剣橋です。
橋げたが新しくなっていました。
2年前に来た時、工事をしていたのですが完成したんですね。






美しい流れです。






ここを右に折れるとすぐに名剣温泉です。






本当に山深いところです。






瀞に光が当たって綺麗でした。










残念ながら今日はここまででしょうか。





出来れば祖母谷まで連れてってやりたかったですが





この後の工程を考えると、もう戻らねばなりません。
これは昔使っていたトンネル?









これは何の実かな?





さて時間切れです。
駅に戻りましょう。




2年前に祖母谷まで歩いた様子はこちらをどうぞ→ 2014/10 夢の秘境、黒部峡谷を行く



今回はここまで。次回は完結編です。

帰りのトロッコの車窓をお送りしましょう。

それでは皆さま、ご機嫌よう。






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2 コメント

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祖母谷> ()
2016-08-24 05:38:18
やはり下ノ廊下、歩かれたんですね。
一度は行って見たいコースですが・・
黒部峡谷パノラマツアーでも良いかな・・なんて軟弱なことも考えます。
高気圧に挟まれて、台風銀座になってるので天気が安定しませんね。
台風一過の秋晴れを期待してましたが、まったく晴れません。今週末も山は見送りになりそうです。
コメントありがとうございました。
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Unknown (錫杖)
2016-08-23 09:01:33
祖母谷から見上げる唐松いいですね

いつか行ってみたい夢の玄人コース
19日前はあの頂きに立っていたのかと思うと感慨深くもあり、引き込まれる1枚でした。 下の廊下の帰り道 人食い岩の看板を見ましたが疲労困憊で見に行く気が起こらなかったですけど信さんレポで構造が理解出来ました。
明日からの連休 山にしようか のんびり電車旅にしようか はたまた仕事になるのか さてどうなることでしょう
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