今年は最後の更新になります\(^O^)/
さて、今回は大学の研究室ネタ第2弾
前振り長いけど、最後まで読んでいただければ光栄です
私たちの所属していた大学の研究室では、主にキノコや防蟻剤(白蟻駆除剤とか)の性能について研究していまして、菌の培養室にはたくさんのキノコの菌糸を培養していました。
培養といっても、あのの形のキノコがたくさんあるわけではなく、カビみたいな菌糸です。
通常生き物の細胞は1つの細胞の中にDNAを収める核が1つずつ入っているのですが、キノコって1つの細胞の中に核が1~2コあるんです。
核が1コだけの時はカビみたいな菌糸の束で、2コになると子実体といういわゆる皆が知っている傘の形のアレを形成するわけです。
んで、3年生になってやる研究室のお仕事というのが2週間に1度の菌の植え替え作業
かなりの数あるのですが、先生たちが何十年もかけて日本中から集めてきたキノコからカビからいろんな種類のものたちです。
これらは試験官の寒天培地に綿のようになって生えていますが、寒天が2週間位しかもたないので植え替えが必要になるわけです。
試験官にはラベルが貼ってありますがすごいヤツは私達の生まれた年よりも古いヤツがあります
さてこの植え替え作業は数も種類も多いことから3つのグループに別れてやります。
A:食べられないキノコ班
B:食べられるキノコ班
C:カビ班
私は食べられないキノコ班だったのですが、まぁやる作業内容は3つともほぼ一緒です
寒天をジャガイモから作り、シャーレではなく試験官に入れて綿で作った栓をして高温高圧で試験官内を滅菌したあと斜めにして固め、そこにクリーンベンチというエアーカーテンのついた(理論上)無菌の空間を作る機械の中で元の菌が入ってる試験官から元株をとって植え替え作業をやります。
前振りの説明が長くなりましたが、まぁ実際は流れ作業なのでそんなごたいそうなことではありません。
そんな植え替え作業をしていたある時のこと。
植え替え用の試験官がずいぶん余ったことがありまして。
6人位のグループのメンバーのうち誰かが言いました。
「よくさ、CMとかでシャーレに手のひらの雑菌培養してこんなに雑菌がってのやってるよね-」
「あ-あるあるでも試験官じゃ手は無理だね」
「息かければ」
「おぉナイスアイディア誰の息が一番汚いかコンテスト」
こんな成り行きで、私のグループは確か6人いましたが、お遊び気分のかる~い気持ちで余った試験官の中に1人ずつおもいっきり息を吐いて栓をし、キノコたちと一緒に温度と湿度が保てる培養器の中に入れて培養してみることにしました
最初の数日は気になってちょいちょい覗いていましたが、メンバーの息をかけた試験官は変化無し
植え替えされたキノコの菌糸たちはすくすくと寒天の表面に伸びていました。
しばらくして単純な私たちはすっかり忘れていたんですが、植え替えが近くなり(つまりもうすぐ2週間たつという頃・・・)キノコの菌糸を培養してる試験官の束とは明らかに様相の違う6本の試験官を改めて発見し、背筋が氷りました
通常キノコの菌糸はうっすらと黄味がかったクリーム色の綿のような様相ですが、ラベルにメンバーの名前がかかれた6本の試験官の寒天の上には黒やら青やら時にはピンクやらの見たこともないような菌のコロニーがちらほら
しかもツヤツヤしてるのやらワサワサしてるのやら
おぇ~~~なんじゃこりゃ~
こんなのを口の中に飼ってたなんて
誰が1番雑菌王かって、全員雑菌だらけ
見るからに気持ち悪い前代未聞の気色悪い雑菌(キノコの菌糸以外は皆見慣れてないので)を大量に培養(ミクロな視点でみれば大量生産です(笑))してしまった事実に、最初はAのやつキモーいとか言ってたものの、リアルに全員笑えなかった鳥肌もん
即行滅菌処理して捨てました
その後、私はペットボトルのお茶や飲み物とっておけなくなりました
口の中があれだけ雑菌だらけなら、特にジュースみたいな糖分含んだ飲みかけのドリンクを常温で何時間も置いておくなんて、雑菌にとっては天国です
バイ菌天国です
なので口をつけて飲んだペットボトルは大抵即行飲み干します
最初から一気に飲みきれないと分かってる時はコンビニなどでストローを最初にもらうようにしてます
ちょっと潔癖症ちっくですけど、あの驚愕の培養試験官は私の人生にちょっとばかり潔癖症という影響与えました(笑)
見えないからわからないけど、実は私達こそ
“バイ菌man”
なんですよね
食べ物を開封後はなるべく早く食べましょう
今年も1年ありがとうございました
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