今回は中国に行った時のお話。10年くらい前になるのかな、トラブルっていうのとはちょっと違うけど、カルチャーショックの類ですね。
中国のトイレには扉がないというのは誰もが知ってる有名なお話。
私もそれは聞いていたのですが、まぁその時になると、それはそれで大変です(^^;本能からくる生理的欲求と、理性からくる羞恥心の戦いでもあります。。
中国を旅行してる間、常にこの葛藤が私を悩ませました。。そんなお話。
この旅行の趣旨は中国内蒙古自治区における沙漠緑化支援のボランティアツアーなので、年齢層もバラバラ、リピーターもたくさんいました。
私にとっては初めての海外旅行であり、初めての飛行機搭乗でもありました。
わずか3時間ほどのフライトでしたが、はしゃいでドリンクを飲み過ぎたせいか、北京空港に到着してすぐトイレに行きたくなったんですね。
一応ツアーなので、女性人固まってぞろぞろトイレに行ったわけです。
トイレに着くと一目でその異常さに気が付きました。
5、6コある個室の扉が全部ないんです!
いやいや、確かに聞いてたけど、ここって、一国の首都の国際空港でしょ?!
ど-考えてもありえない(^o^;ど-するよ~、
なんて学生軍団のみんなで話していると脇から地元中国人と思われる方々がどんどんズリこみして普通にトイレ入ってるんです。
うちらが戸惑っていると、後から遅れてきたリピーターであるおばちゃんたちは、あまり驚きもせず、
「前回来た時はあったのに、誰かがとっちゃったのね(^^)ハハハ」
えっ、(@_@;)誰が?!何の為に?
そう聞き返す前に、おばちゃんたちは慣れた手際のよさでタオルを出し、
「1人がタオルを持って見えないようにして、もう一人がその間に用をたせばいいのよ(^^)v」
と教えてくれました。
なるほどね~、年の功と経験の差です。
前回はあった、とおばちゃんたちが言っていたことを裏付けるように、個室の内側には乱暴にとりはずされたかのような蝶番(チョウツガイ)が…。
それにしても最初からなかったならまだしも、あったものを何故わざわざ取り外すかなぁ~、かなり疑問(-_-;)。。
なんとか自分も終え、手を洗っている間にも中国人はどんどん入ってきて、普通に用をたしてるのですが、鏡にもろ“お尻”が写ってて目のやり場に困りました。
トイレを出る時にすれ違った西洋人のおばちゃんたちは、
「Oh my Got!」
と言って驚いていました。
コレが普通の反応だよなぁ~
なんて思いながら、手振り身振りでタオル戦法を教えてあげるとメチャメチャ感謝していました。他にも何かいろいろ言ってましたが、英語がわからなくとも、言いたいことは十分わかりました。
中国の思い出第一号がコレかい、なんて思いながら旅は始まりました。
とはいえ、北京市内は東京とほとんど変わらないくらいの大都会!トイレも特に問題なく(100歩譲っても、きれいとは言えないが)、夜行列車に乗って北へ。
電車もびびりましたね~。トイレはまぁまぁきれいなんですけど、いざ便座をまたぐと、
そこはただの穴!!(・・;)
つまり線路が丸見えで、垂れ流しということ(^^;
この線路臭そう~(´ω`)なんて思いながら、申し訳ないけど用をたさせていただきました。さすがに10時間近くもがまんできません(´`)
地方は更にすごかった。
有料だし、近くにトイレがあるってことがすぐわかるくらい臭いも強烈。
日本のぼっ○んのほうがなんぼかまし(ーー;)
10分もいたら確実に病気になりますね、きっと\(-o-)/。
なるべく公衆トイレは使わずに、観光プログラムとして組み込まれてた万里の長城へ。
いや~さすが宇宙から唯一見える建造物!!
山を越え谷を越え地平線のさきまでどこまでも続くその雄大さと、歴史の重みと、とにかく感動しました\(^O^)/
そこでの自由時間は1時間ほどあったので、若いもん数人で行けるとこまで行ってみよう♪ということになったんです。
後で考えれば、適当なところでやめておけばよかった…。
とにかく、もとより全部見れるわけはなく、1時間ということは、帰りを考えて片道30分のそこから折り返してジャスト1時間!という単純発想のもと、上ったり降りたり、時には万里の長城からの眺めを堪能したり、まるで小さい子供が我先に頂上を目指すかのように、どんどん先に歩いて行きました。
その間、入り口付近はあんなにたくさんいた観光客も半分以下に減ってきて、ゲームをしたり、叫んだりしながら、とりあえず次の塔まではと思っていた時、前を歩いてる中国人と思われるおばちゃんが奇妙な行動をとったんです。
突然!スカートをめくりあげ、下着を下ろしてしゃがみこんだんです。
ケツ丸出しのその姿に、
(えっ?!)
とみんなで固まっていると、ちょうど上り坂だったので、自分たちの方に何やら液体が流れてきたんです(@_@;)。
前にも書いたかもしれませんが、人間って想像もしてなかった状況に直面すると、思考回路止まっちゃうんですよ!
その状況を見てもまだ、具合が悪いの?(・・?)
なんて思ってたくらいですから。
そのおばちゃん、まるで私たちがその場に存在しないかのように自分の子供にもさせていました。その後は何事もなかったように先に歩いていきました。
残ったのは大小の流れた水溜まりが2つ…。
いきなりバケツで水をかけられたような感覚で、気分も一気に盛り下がって、まだ30分も歩いてなかったけれど引き返すことに。。
その戻る道中、行きは気が付かなかったけれど、風化した何やらや、水が流れた後がいくつもあって、用をたしている人たちもその後何人か見かけました。さすがに入り口付近は世界中の観光客でごったがえしていて、そういう人はいませんでしたけど。
ある意味すごいことですよ!
日本で言ったら、重要文化財とか国宝級の建造物でやってるわけですから!
ようやく内蒙古のモンゴル人の村に到着。こちらのトイレはドアはもちろん壁もなければただの溝。
でも乾燥地帯なので臭いがほとんどないのがGood!
周りは砂漠なので、砂に埋めちゃってもいいしね(^^)v
まあ、こういう風に思えたのも、その前の前振り経験が故です。
このような中国のトイレのことを『ニーハオ トイレ』というようです。
(仕切りがないから挨拶しながら用を足せるってことらしい。。)
あれから10年。
今、中国はどう変わったのでしょうか…。
モチベーションUPになりますので↓ポチっとお願いします!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます