恐怖のレストラン

私が大学生の頃のちょっと驚きの話。
場所はちょっと伏せておきますね。頭のおかしいクレーマーとか言われたら嫌なので。
でも本当のことです。
一緒にいた友達も被害者&証人ですから。
確か大学３年生くらいだったと思います。今から８年くらい前になるのかぁ。
都内の駅地下にあるフランス料理だかイタリアンだかのレストランに友人と二人でご飯食べに行った時のこと。
まぁ学生なので高級なお店ではありません。普通のチェーン店展開してるようなカジュアルな感じの、学生でも気軽に入れる価格のお店です。
その時はテスト終了日だったかなんだったか、とにかくふんぱつして美味しいものを食べようということになり、確かパスタやメインディッシュにドリンクとデザートがついたセットで1480円くらいのセットメニューを頼んだと思います。

早速一番最初にドリンクが出てきました。
私はウーロン茶、友人はアイスコーヒーをたのみ、アイスコーヒーには当たり前ですが、ガムシロップとミルクがついてきました。ガムシロとミルクは、いわゆる市販の小分けになっているものではなく、小さいポットにそれぞれ入って提供されました。
友人は、ラッキー♪ってな感じでガムシロもミルクも大量に入れてたんです。
ところが、アイスコーヒーを飲み始めた友人は顔を歪め、

「このコーヒーすっぱいっていうか、変な味がするんだけど…」

と。
言われて私も飲んでみると確か変な味。味と言うより舌がビリビリする感じ。何度飲んでも明らかにおかしい。

「確かに・・・店員さんに言って取り替えてもらえば?!」

とりあえずアルバイトと思しき若い女の子の店員さんを呼び、コーヒーを取り替えてもらうことに。
しかし店員さんもたぶん、うざい客だなぁ～と思ったことでしょう。アイスコーヒーなんてどれも同じだよ、みたいな。そういうことが顔や態度に出てしまうくらいだったので若いと思ったんだと思います。
だってうちらも当時は２０歳そこそこの若さでしたから。

で、待っている間に、友人が喉が痛いと言い出したんです。私も口の中から喉までひりひりする感じが。

「なんなんだろうね」

といいつつ交換してもらったアイスコーヒーに再びガムシロとミルクを入れようとした友人。
突然手を止めてガムシロをなめ、

「ゲッこれだ！！」

私もなめてみると、明らかに体は毒物を拒否する反応を。
よくよく見ると、ガムシロにしては液体が水っぽく、ついでに小さい泡まで立ってます。
友人はおそるおそる、

「これってまさか洗剤じゃないの～？？」

まさか～と思いつつ

「え、ありえなくね?!でもそんな感じ。洗剤なめたことないけど」

とりあえず置いてあったシルバーでかき混ぜると泡が…!?
?!
すぐにさっきの店員を呼び（この子しかフロアーにいなかったもんで）、コーヒーではなくガムシロがおかしい、というと、その若い店員は、
（またかよ）
というような顔で、取り替えると言いましたが、その顔にむかついたので、と言っても多少遠慮しつつ（典型的日本人(´ω｀)）

「このガムシロ洗剤っぽいんですけど。。。」

と言って問題のガムシロを渡しました。

しかし待てども待てども一向に説明がないし新たにガムシロも来ない。

私たちがそのレストランに行った時間はいわゆるアイドルタイムで、他に客はほとんどいなかったのですが、そんな中でカウンターの中の様子をうかがっていると、さっきの若い女の子の店員が、これまた若い男の子と笑いながら何かを楽しそうに話していました。
その女の子の手にはよく蜂蜜を入れておくオレンジのふたのチューブが２つ右手と左手に。

「おんなじ容器だから間違っちゃった。アハハハ」

（えっ?!なにと？？？）

2人で顔を見合わせ、まぁ笑ってるくらいだからたいしたものではないかもしれない、という気持ちと、こんなに慌ててるうちらがおかしい？などと話ながら、とにかく新しいガムシロをもらう為にその女を呼ぶことに。
しかし彼女は（今度は本物の）ガムシロを持ってきてくれたのですが、説明がない！

「すみません、さっきのガムシロってなんだったんですか？さっきカウンターの中で容器が一緒だから間違えたとか言ってましたよね？！」

と言うと、

「ああ～ただの中性洗剤でした」

と言って立ち去りました。


えええぇ～っ！？

ありえんだろ、今中性洗剤って言ったよね？
うちらもろ飲んでたんだけど！！
しかも“ただの”ってなんなん？？
謝りもの言葉もなかったけど。
中性洗剤って普通のことなのか？？？
研究室化学系なのに中性洗剤がなんたるか、全然わからん。
とりあえず塩素系とかでなくてよかった、
いやよくね－だろ！！
中性ってそもそも何よ？
化学組成はなんなわけ？全然わからんが化学物質には変わらんだろ、
でもやばいものだったら普通店長とか出てきて謝るよね？
しかも聞かれなかったら説明しなくてもいいだろう、って思うくらい実は大したことじゃないのか？
うちら騒ぎすぎなん？？

などなど料理そっちのけでパニック状態ですよ。
だって現に舌と喉と胃の辺りが痛くて
その後はさっきのバイトの女に文句を言おうにもまったく外に出てこなくなってしまって言うに言えず。
2人して、食欲もなくなり、最後にでてきたデザートは気分が悪いからと断ってレジへ。
レジに行けば確かもう少し歳のいった店員（でも今思うとそれでも２０代後半くらいかな～）がいたはず！
私たちは結局一番初めにでてきた中性洗剤入りのガムシロを結構飲んでしまったため気分が悪くなり、その後に出てきた料理はほとんど手をつけず。
当然なにかしらの謝罪と、今回のお会計はタダか、割引になるものと単純に思っていた平和なうちら。
ところが言われた金額は正規の金額。

えっちょっと待ってよ、

と思い、
私たちはさっき合ったいきさつを話すと、その店員は事実の確認の為１度店内に戻り、数分して戻ってきました。
しかし、ここからがすごかった！
彼女、うちらが明らかに年下の学生だったからか何なのか、

「で、どうしてほしいんですか？」

と謝りもせずいきなり聞いてきた！
とりあえず私たちは、いや私はなんかその人のそのオーラというか、雰囲気にすでに押され気味で、
このままじゃ負けると思ったので、ちょっと強気に

「店長呼んでください。」

と聞いたんです。
彼女は、

「今日はいません！！」

ってなぜかすでに逆切れ状態で、
ここでうちらも少し怯んでしまったのがいけなかったんですけど、なぜ怒られるのかが全く理解できず、
中性洗剤を飲んでしまって喉や胃が痛いこと、それで料理がほとんど食べられなかったこと、あやまりの言葉が一言もなかったことなどをもう１度、喧嘩腰ではなく丁寧に伝えたんです。
そしたらその店員

「たかだか中性洗剤を少し飲んだくらいで、そんなに大騒ぎするなんて、あなたたち新手のクレーマーですか？そういうこと言って、結局お金払いたくないってことなんですか？」

え、ってかここでキレるのってうちらだと思うんですけどー(~_~;)
しかし、金を払いたくないから、という言葉にまんまとやられました。
なんかお金もない学生のくせに払えないからいちゃもんつけてるって言われてるみたいで、

「お金ならあるんで払います」

って言って、ついついバカな見栄のせいで間抜けにも全額払ってしまいました。人間ってホントーに相手が想像もしてなかった、いや普通に考えたら想像できないような行動をとられると、頭真っ白でマジ固まります。
もしかしたらうちらってクレーマー…？

家に帰っても食欲はなく、サラッと両親にその日合ったことを話したんですね。
大激怒でした＾ロ＾;
すぐ店に電話すると店長、店にいました。キッチンにいたとのこと。

おいおい、やっぱあの女にやられたのか～

なんて苦笑い。
その後すぐに深夜の当番医に連れていかれ、翌日
あれ、飲んじゃいましたよ、

“胃カメラ”！！

初胃カメラですよ！！
これがかな－り大変だったんです!

長くなるんで、次回書きます

 

モチベーションUPになりますので↓ポチっとお願いします！