ネットの中で、奈良県が紹介している「なら花のもてなし情報館」というのを見つけた。
その中に、わが家近くで個人宅の庭を「鹿華苑」という名で、一般に無料で開放されているのがあった。
場所は、桜井市鹿路。多武峰・談山神社から南に1キロほど向ったところだ。
午後からは雨天になると予報されていたため、早速、向った。
標高500メートルの里山です。個人の所有地30アールに、花木、山野草を植えられている。
南と北側を山に囲まれて谷間になった一帯で、駐車場からの坂道をツツジの花に導かれて苑に入っていきます。
山野草が育つには、半日日陰の最適な環境と思われます。
日曜日ということもあって、来訪者も多いようで、ご主人も応対に大忙しの様子です。
花の種類と開花情報の案内書もあり、またセルフのお茶も準備されていて、花園を眺めながらゆっくり休憩もできます。
クリンソウの苗も売られているようだが、ひと夏を越すことはまず無理とのこと。枯らすと可愛そうなため、諦めることに・・・。
この庭園では自生しているとか。
更に、この苑で最も貴重な花は、「ピンクのヤグルマソウ」だとか。
咲いているところまで案内して貰った。
確かに綺麗なピンク色をしている。
話を聞くと、毎年、NHKや奈良TVなどが、この「原種のヤグルマソウ」や「クリンソウ」を撮影に来るとか・・・。
出来るだけ、自然のままに育てていると言われていた。
▲石垣の上にあるのが自宅。写真を撮っている場所から山の上まで一帯が所有地で、色んな花木や山野草が四季を通して咲いています。
▲苑の入り口に立てられていた看板。鹿路という地名から・・・名づけて貰ったとか・・・。なかなかいい名前です。
▲満開の藤の花で、園内は甘い香りが漂っています。クリンソウも満開です。
▲シャクナゲも、この苑では、ちょうど見頃です。
上の段・右側は、カルミヤです。ホンシャクナゲがあると言われていたが、確認するのを忘れてしまった。
▲この「カザグルマ」は、タダモノではないらしい。この苑にはクレマチスはないのだ。昔から自生していているとか。このピンク色が珍しく、NHKも取材に来たのだ。今年はじめてこんな色になったとか。綺麗な色だ。この花だけを見ても訪ねた価値がありそうだ。
▲全てが見頃を迎えている。
▲ミズバショウは、咲き終わっていて、葉っぱが大きく(90cmほど)にもなっていた。ホンモノのミズバショウを見るのは、初めてだ。今度は、花(仏炎苞)を見にきたいものだ。
▲上の段・左:ツキヌキニンドウ(スイカズラ科)、右:ヤグルマソウの花のあと。(種になるのかなぁ?)
下の段・左:コウホネ(スイレン科)、右:カラタネオガタマ(モクレン科)。樹高3mの古木です。ちょっと散り始めのため花の香りがしなかった。咲き始めはどんな香りなんだろう?
▲上の段・左:ケマンソウ(別名:タイツリソウ)。右:トリアシショウマ。どんな花が咲くのかな?
下の段・左:サラサドウダンツツジ、右:紅ドウダンツツジも咲いてます。
▲通路の足元に咲くクリンソウを避けて進みます。
この場所も綺麗です。
お茶を飲み休憩しながら、この光景が眺められます。贅沢な気分です。
個人の自宅を中心にツツジやサツキで埋め尽くされ、まさに桃源郷です。
維持・管理が大変でしょうね。
季節ごとに咲く「花ごよみ」をいただいた。
新春の顔、秋の顔、冬の顔・・・近くなので、時々、訪ねてこよう。
楽しみが増えました。
『鹿華苑』
奈良県桜井市鹿路377
管理者・奥田忠良さん 0744-49-0026
こちらにも同じような個人の花園があり、山野草中心のちょっとした里山の雰囲気です。ボランティアの皆さんがお手伝いをして、手入れなどを行ってきれいになっております。時々見せてもらうんですが、管理厳しく息苦しさを感じますが、しょうがありませんね
皆さん丹精していますね。
スターさんの庭もいかがですか。