スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

一里塚の目印・・・・エノキ(榎)(23)

2008-02-13 13:45:16 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ

この木は、江戸時代には街道に植えられ、一里塚の目印にされた木なのです。
別名は「エ」と言う。「エ」とは枝のことで、枝の多い木からきたという説があるそうです。
前回紹介の「ヤドリギ」が生えていた背の高い木なのです。


樹高20m、幹周り2mほどの古木です。

ニレ科エノキ属の落葉高木です。樹高が高く遠くからでも見つけられ、枝が多く、夏の暑い日差しを避けて休憩する旅人の姿が想像できます。
雌雄同株で、樹高は20m以上になり、幹周りも1m以上となるものがあります。
福島県以南にあり、一里塚以外にも、野生の木としても育っており、地名や苗字(「榎本さん」など・・・)になっている木でもあるのです。


ここは桜井市西之宮・三輪神社(あの大神神社ではありません。)の境内です。
推古天皇時代に難波と大和を結ぶ「横大路」、そして奈良と藤原京を結ぶ「中ツ道」が交差する西之宮地区に「三輪神社」があるのです。
樹高20m、幹周り2mほどの古木です。



あまり広くない境内には、1000年以上のケヤキの古木もありました。

樹齢1000年の欅(ケヤキ)の古木も・・・。

エノキ(榎)の木は、4月頃には葉の根元に小さな淡い黄色の花を咲かせます。花の後に直径5~6mmの丸い実をつけ、秋には小さな実が小鳥達の餌になります。熟すと橙褐色となり食べられるとか。味は甘いらしい。


エノキの葉と実。

葉っぱは、国蝶オオムラサキの餌となるそうで、先が尖ったタマゴ形で、左右非対称のイビツな形なのです。
鋸葉であるが、ギザギザは葉っぱの半分までしか無く、この点でムクノキと区別できると言うのですが・・・。ムクノキを探しに行かなくっちゃ!




3 コメント

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Unknown (のび太)
2008-02-13 20:39:11
オオムラサキの記述がありましたので、手持ちの本を開いて見たところ、此の蝶は1本だけポツンと生えているエノキが好きらしく、葉を食べにやってくる木はきまっているとか・・・・。蝶のマニアは、それを知っていて、その木の下になった落葉の中で越冬する幼虫を採取する旨が目にとまりました。
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Unknown (なりちゃんじいじ)
2008-02-13 23:01:19
こんばんは
つられてエノキについて調べてみたら歴史があるんですね。信長が一里を36町に定め、塚を作り、上にエノキを植える企画を立て、家康が日本橋を基点に設置したとか。今でも一里塚には存在しているんでしょうか?
オオムラサキは国蝶だそうですね、初めてのことばかりです
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Unknown (なりちゃんじいじ)
2008-02-13 23:25:06
追加です
2007/5/29に「カミさんの宝物、でも・・・?」
書の読み方が難しいというのがありました
私の書の先生が中国の古い字、草書、漢詩などに詳しいことが分かったので聞いてみました
一点は「紅荷一點清風」荷は漢語で「蓮」のこと、黙ではなくて「點」。赤い蓮が一つらしいです、
もう一点は解読中。「青?黄韮試春望」??悩んでいました。崩し方が独特らしいです。次回には分かるかもしれません。
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