本日も地獄が終了した。十数時間の後また開始される。
本日は朝の会議がなかった為、久しぶりに10時過ぎまで惰眠を貪った。だがまだ眠い。恐らく回復量が体力の消費量に追いついていないのだろう。栄養もかなり偏っている。これでは健全なJK生活から離れてしまうではないか。
......健全な生活? そのようなものは失われて久しいではないか。隣の芝は青どころか黄金色に輝いてすら見える。
理不尽な出来事を無理矢理越していくことのストレス。前も書いた通り従業員も顧客も痩せ細るビジネスポリシー。待てど暮らせど改善されぬ待遇と人員状況。
人が辞める条件、役が着実に揃っていく。さて初めにツモるのは誰か。私やもしれぬ。
新制度派経済学での人の定義は、制約下の合理性に基づいて行動するとされる。合理性はあくまでも個々人の選択によって定義される。ところが弊社は従業員と顧客を何か別のものによって定義しているらしかった。
全ての新入及び在籍職員は給料をくださる社長に心からの感謝を申し上げ、敬い、丁重に扱う神に等しい御人であり、決してぞんざいに扱ってはならぬ。そして全ての顧客は弊社のことを愛しており、弊社抜きでの生活など考えられない。
そう定義しているのだ。荒唐無稽なこの理想を実現すべく我々下々の人間は努力せねばならぬ。吾輩は社畜である。名はみなみと申す。
明日は朝から打ち合わせがある。しかしいつもより少し遅い。故にしっかりと寝るとしよう。