Mano Pigra /蜂の2wayブローチ 素材:プラチナ、ルビー
もうすぐ1月も終わり。既に十分寒いのに、来月はやっぱりもっと寒くなるのでしょうか。ぶるっ。。
終わりかけに今月の誕生石ガーネットの話です。
ガーネットは別名-柘榴石(ざくろいし)と言います。
柘榴は去年かなりお世話になっていた果物です。
これならゆっくり眺めながら食べられるので太らずに済む。。。
という、なんとも色気の無い動機で食しておりました。
ざくっと割ってみると・・・ほんとにほんとに美しい果物。感動~!
外は渋みのある皮革細工のような雰囲気、中は半透明の深紅色。
おおっ、これはまさしく宝石だ!
こぼれた汁は布花を染めるローダミンのような鮮やかさ。
中には800粒もの種が入っているらしいのですが、食べるのがもったいない。
まだまだあるからいいじゃないか、と言い聞かせ、それでもひと粒づつ大事に食べてみたりして。
正直、”この味が最高で~!”という果物ではありませんが、それ以上にこの果物からは与えられるものは多い気がします。
ざくろ、ざくろ・・名前も不思議な響きを持っていて惹かれます。
さて、なんで誕生石がガーネットの月にこの作品なのかと申しますと、蜂のお尻の縞模様に秘密があります。
この艶消し部分の仕上げは、『梨地仕上げ』という加工なのですが、これにガーネットが使われているのです。
ガーネットの原石を砂粒の様に細かく砕いたものを金剛砂(こんごうさ)と言いますが、
それを水と共に如雨露のような物で上の方から地金部分に向けて、ざらざらざら~っと何度も丁寧にかけることで、
金属の表面を柔らかく削り、梨の皮の様な質感の『梨地仕上げ』を生み出します。
どことなく”和”なテイストを醸し出しますが、それもそのはず、
なんでも万葉集の時代から使われていた技法だそうで、にっぽんチャチャチャ~!の筋金入りなのです。
ちなみにこのブローチは、ネックレスとしても使用出来る2wayタイプになっています。
長めのチェーンでタートルの上からシンプルに身に着けても素敵です。
かっこいいからと飾っといたら一個シワシワになってしまった・・・