チワワちゃんの事

　今日はピッピのお医者さんに行く日でした。
二週間に一回、心臓が悪いので院長先生に診て頂き、お薬を頂きます。
いつものように自転車に乗せて行きました。
待合室で待ちながら、ふと、そう言えばいつもチワワちゃんを抱っこして、診察を待っていた若いお母さんに、この一ヶ月程会っていないなあと気付きました。隣で待っていた奥様に伺っても、”そういえばいらっしゃらないわね。”と言われます。
ピッピの診察が無事に終わって、いつものようにお薬を頂く時に、看護婦さんにそれとなく聞いてみました。一ヶ月程前に亡くなったそうです。末期がんだったとか。
　
　チワワちゃんのお母さんは、チワワが具合いが悪くなってから、お勤めも止めてひたすら治療に専念しておられました。毎朝、お家が遠いのでタクシーで連れてきて、レーザー治療や点滴をするので、一旦家に帰られ、夕方又お迎えいらしていました。あんなに懸命に尽くしていても、やはり寿命だったのでしょう。
まだ10歳にはなっていなかったと思います。どんなにか悲しかったでしょう。
考えただけでも目頭があつくなってしまいます。
　
犬も猫もどんなに可愛くてもいずれ別れの時がやって来ます。私も前の犬のプーを失った時は悲しくて自分も死にたい程でした。一緒に散歩した場所を夜一人で歩き、思い出しては声をあげて泣きました。何とか立ち直るために、ピッピを飼ってしまったのですが、今考えると又同じ悲しみをいつか味わう事になるのですね。どっちが先に行くかわからない歳にお互いなっていますが、なんとか看取ってやらなければと思ってはいます。
　
　チワワちゃんのお母さんも今きっと悲しい日々を過ごされていられるでしょうが、あれだけ懸命に治療してあげたのだから、チワワちゃんもきっと感謝しているでしょう。早く悲しみから立ち直って、とお祈りしています。