先日TVの対談で、元滋賀県知事でもあった、武村正義元衆議院議員が「伝統校である皇子山中学での事件が残念」と言及されていましたが・・・
大津市立皇子山中学校。ここまで酷い事実が明らかになったなら、マスコミも校名を出してもいいと思います。
何度も繰り返される”いじめ”事件。 同じ構図、同じ構造の犯罪です。
いじめている子供もいじめられてる子供も、「いじめてる」「いじめられている」とは絶対言わない。特に男の子は。
教師も、学校も「いじめはあってはならない」→「いじめはあってほしくない」→「いじめはないことにしたい」→「いじめはあるはずない」
本来第三者的に事実を調査しいじめを明らかにし防止する役目の教育委員会も学校側について、むしろ隠匿に加担する。
その根源は、文部省(文科省)の基本姿勢。 「いじめはあってはならない」「いじめを出した学校はけしからん」「そんな学校を出した教育委員会はダメだ」
そしてその結果、「学校に警察の捜索が入る」という最悪の事態。もっとも恥ずべき事態を招いた。
教育委員会も果たすべき役目を果たすどころか、責任回避、自己防衛に走り、信頼失墜どころか共犯者となった。
本来自分たちが果たすべき役目を、「第三者委員会」とかいうわけのわからない寄せ集め組織に明け渡し、逆に糾弾されるとは最悪の屈辱のはずなのにそれさえも解かってないように思える。
それにもまして、一番の危惧は、これを機にますます文科省の統制、支配が強化されるのではないかということ。
「いじめはいつの時代にも、どこにも、かならずある」を前提に、だから「いかに早く顕在化して是正するか」「早期発見早期治療」に尽きる。
「当校は今期10件ものいじめを明らかにして、対処した!」と言える学校が評価されることにならなければ、いじめ事件はいつまでたってもなくならないと思います。 全国いじめ顕在化ベストテンを目指す自治体にならなければ・・・
今日の新聞では「外部調査委員会」となってました。 いずれにしても、文科省から「うまくまとめてこい」と派遣されてきた応援?お目付け役の推薦メンバー主体で、「あってはならない派」主導のメンバーではどれだけ真実が解明されるかは疑問。「因果関係は断定できなかった」という結論ありきが見え見えです。
本来ならなら立場的に一番抵抗すべきはずの教育委員会が、外部委員会設置を歓迎しているのだから、もう話にならない。