本ブログは蘇州の話題が中心だが、旅に出たりするとつい自分ばなしに走る。縁のないひとの自分ばなしには食指が動かないのはあたりまえ。ブログアクセス数からもなっとく。そこで、世間ばなしに立ちもどって、大風呂敷を広げてみた。賛否コメント歓迎。
猫がカンボジア国籍を取得し、ロンドンオリンピックマラソン種目での出場をかけてチャレンジ。こんなチャレンジは地球的にはめずらしいことではない。特に、オリンピック開催国のスポーツ団体は、今後の勢力拡大をかけて外国選手をスカウトし、自国籍を授けてメダル獲得をねらう。ロンドンオリンピックを控えて、2005年以降に英国籍を授けられて、出場権を獲得した外国選手は、英国代表500人のうち一割にのぼるという。
競技種目そのものが、ひとつの産業であり、そこに金が集まり、選手が集まる。否、国そのものが威信をかけてメダル獲得に狂奔する。日本の国体でも、開催県はふるさと選手はもちろん、他県出身選手も勧誘して県民として出場させ、天皇杯、皇后杯をねらう。
スポーツには、人心を高揚させる要素が多分にある。人心が高揚すれば、国はまとまりやすい。政治家はそこをねらう。また、ある競技種目でメダル獲得が増えれば、その競技の人気が高まる。見る人、やる人が増える。自ずと金が集まる。投資家はそこをねらう。
一方、競技選手の観点からすると、メダル獲得は個人の名誉にもなり、金もついてくる。特に祖国愛にこだわる選手を別にすれば、どの国から出るかではなく、選手として、先ずどうやったらオリンピックに出れるか、どうやったらいい条件で練習に打ち込めるか。どう動いたら金になるか。を考えるのは、いまどきふつうであろう。
猫の場合日本代表にはなれるはずもない中で、なんとかオリンピックに出たいとの思いに取りつかれ、自分の本業にもプラスになり、チャレンジ精神も満足させてくれるやり方を模索したあげくカンボジアにたどりついた。猫はなかなかりこうだし、かわいげがある。
さて、企業は国境を越えてグローバル化の一途。多国籍企業が目白押し。法人がそっちに走る中で、個人のグローバル化、多国籍化は? 国によって国籍法が異なるので、受入国側も外国企業を誘致するほどハードルを下げてくれない。それでも、優秀なスポーツ選手、芸能人、学者たちは歓迎される。こうやってどんどんハードルを下げていって、国境の垣根を穴だらけにしていったら、国境警備隊もいらないし、国境紛争もないし、グローバル化の先に地球大団円の世界が見えてこないか?と夢想したりする。z
唐の長安では、外国人幹部を多数登用した。阿倍仲麻呂もその見本。1200年前の中国にその発想があったのに、今の世になって外国人幹部登用にとまどうことはない。
オリンピック選手、芸術家、学者、経営者だけでなく、政府もグローバル化を試みていいのでは、、、。トップに拝戴することも含めて。そうこうするうち、ゆっくりと地球は大団円へ向かったり、、、。やはり、国境に垣根はないに越したことはない。 、、、と思う。
ネコ=コネ
イヌ=ヌイ?
猫は家につく。
犬は人につく。
動物はかわいいが、世話がたいへん。
犬も食わない、犬猿の仲、犬馬の労、犬の遠吠え、犬死に、負け犬、忠犬、忠犬ハチ公、野良犬、飼い犬、犬侍、敵の犬、幕府の犬、警察の犬、犬の散歩、犬かき、犬食い、犬飯、犬のおまわりさん、犬公方、狛犬、犬釘、犬槇、犬蓼、犬牛蒡、大犬のふぐり、狂犬、番犬、介護犬、警察犬、盲導犬、救助犬、猟犬、猪犬、兎犬、鳥犬、闘犬、土佐犬、柴犬、秋田犬、チロル犬、犬捕り、犬が西向きゃ尾は東、羊頭狗肉、狡兎死して良狗煮らる
まねき猫、猫かぶり、借りてきた猫、猫なで声、なめ猫、ぐうたら猫、ねむり猫、化け猫、猫化け、猫またぎ、猫踊り、猫いびり、猫背、猫炬燵、猫じゃらし、猫柳、どら猫、野良猫、家猫、三毛猫、ペルシャ猫、猫頭鷹(みみずく)、大熊猫(パンダ)、猫王(プレスリー)、我輩は猫、屋根裏の猫、猫ひろし、どらえもんは機械猫、猫踏んじゃった、猫にまたたび、猫に魚の番をさせる
犬の方が多いのはそれだけ、ひとに近いからか。
犬にあって猫にないもの、猫にあって犬にないもの?
十二支に犬はいるが、猫はいない。虎に遠慮したか、狐狸と同じ性悪るにみられたか。
ドッグレースはあるがキャットレースはない。
闘犬はあるが、闘猫はない。
犬は食えるが、猫は食えない。
犬は泳ぐが、猫は木に登る。
犬は犬食いするが、猫は猫分けする。
犬の浅知恵、猫の悪知恵。
猫にヒゲがあるが、犬にはヒゲがない。
猫は鼠を取るが捕るが、犬は兎を捕る。
犬は英語をしゃべるが、猫はタイ語をしゃべる?
野良犬と野良猫はどちらが生きのびる力があるか?
野良犬は進化しないが、野良猫はだんだん生き抜く力を進化させていくようにみえる。
現代中国語で猫は猫だが、犬は狗、漢字では犬の方が進化した。
こうやって、並べてみると、古来日本人は犬と猫をどうみてきたかが見えてくる。
総じて、犬はサラリーマン、猫は自由業。
われわれ退職組は、さしづめ、、、野良猫。進化してる?
キャッツアイはあるが、ドッグアイはない。
ドッグランはあるが、キャッツランはないってはなしもある。
このニュースを見て、ふしぎな思いに駆られる。猫の挑戦は、先からみんな知っている。国際陸連も知っている。誰も「やっても出れないよ」と教えてやらなかったんだろうか?あるいは「国籍は一年以上前に、取得してないと、、、」とアドバイスしなかったんだろうか?あるいは、国際陸連でさえ「相談がないことには、口出ししない」と知らんふりしていたんだろうか?
猫はむだな努力をしたんだろうか?いやいや、猫はもっと、利巧。先から、知っていて、そこは置いといて、架空の目標をかかげて、がんばることに値打をみていたのかも。猫はむしろみんなをかついでいることに心地よさを味わっていたかも。どっちにしても、名は知れ渡って、本業にはプラスになると、たかをくくっていたかも。
真相は藪の中だが、バカ猫が白跑一趟した構図より、利巧猫がみんなをかついだ構図の方が気分がいい。
それにしても、情報化社会の空白、みんな知って黙っているんだから、先ず大丈夫だろう、はない。自分のことは、自分でつめが肝心。
彼の今回の行動に対しては賛否があるが、否定的な意見の大半は「売国奴」「売名行為」などの観点であろう。私はむしろ彼のチャレンジを褒めてあげたいし、彼のように(国土も了見も)狭い日本から飛び出して外国で活躍する日本人が増えることが望ましいと考えている。
ところで、現在中国で有名な日本人は誰か御存知ですか?
田中角栄でも高倉健でも山口百恵でもない、小泉純一郎もすでに過去の人。村上春樹は別格でいまだに有名だが、私が独断で3人選ぶとすると、
1.加藤嘉一
2.矢野浩二
3.蒼井空(そら)
だと思う。AV女優として日本でもそこそこ知名度があった蒼井そら以外の二人は、日本では殆ど無名に近い。しかしながら、彼らの中国に根差した活動は確実に中国人(特に若者たち)に受け入れられているし、大きな影響力を持っている。
近い将来、日本は先進国のグループから脱落するとも言われ始めた今、世界を目指して羽ばたく日本の若者が増えることが日本にとって必要不可欠ではないだろうか。私も微力ではあるが彼らを応援し、自分もそうありたいと思っている。