蘇州大学「酔話会」

不問過去的事、在中国生活快楽、交換消息

中国江蘇省蘇州市蘇州大学
高嶺者留学生の談話室

呉の歴史はどこまで遡れるの?(さわ)

2012年01月26日 | つぶやき
 蘇州から離れて冬休みを過ごしていると、ふしぎに蘇州が思われてならない。つれづれなるままに、呉の昔に筆を馳せてみる。

越王句践(えつおうこうせん)との戦さの傷がもとで死んだ吴王阖闾(ごおうこうりょ)
の墓は蘇州虎丘(ふちゅう)にある。阖闾の父は寿梦(じゅぼう)の長男诸樊(しょはん)。呉の寿梦元年は周の简王(かんおう)元年(BC585)、孔子生誕(BC551)の34年前。

「史記」では「泰伯(たいはく)から寿梦に至るまで19代」と述べている。泰伯はBC1070年頃(殷いん末)まだ黄河中流の地方豪族だった周(しゅう)の太王(たいおう)の長子だったが、末弟に家督を譲って江南に下り、荊蛮(けいばん)の地で首長におされて、呉の国を建国したと言い伝えられている。したがって、BC1050年、周(しゅう)武王(ぶおう)が殷を滅ぼして周を建国したとほぼ同時期に周の勢力圏外江南の地に泰伯が呉を建国したと言えよう。

 その600年後、呉王夫差(ふさ)が臥薪嘗胆して再起した越王句践に破れ、BC472年自害して、呉は越に平定された。その越もBC334年には、楚(そ)に平定された。春秋から戦国へかけて、江南をかけぬけた呉越興亡の物語も、つわものどもが、夢のあと。

 蘇州の西、今は無錫の梅村にある泰伯稜には、巨大な泰伯像があり、近所には当時の貴族の墳墓群鸿山遗址(こうざんいせき)とその発掘跡及び出土品を展示した博物館、泰伯以降の呉の歴史パノラマ展示館があるので、関心の向きは、一度足を運ばれては!

長州酒場(さわ)

2012年01月22日 | つぶやき
今日、酔話会会友のKが山口線を乗り継いで、ぼくの田舎まで訪ねてきてくれた。

自転車に乗って、国宝五重塔とか雪舟が国宝「四季山水図」を描いた庵とか走り回って温泉の森でふやけた。
夕闇せまるころ、つれだって酒処「A」へくりだした。
座敷席もいくつかあるが、ふたりなので、9席あるカウンターの隅へ落ち着きさしみと錦帯橋にちなんだ銘酒「五橋」を熱燗で注文。続いて2人ずれ2組がカウンターに着席。ぼくらのとなり一席だけ空席。

その後、たえまなく暖簾をのぞく客にマスターが「すみません、今日は満席です」と恐縮しているので、一人客ならここに入れてあげなよと耳打ちしておいた。
しばらくして、マスターが「いいですか?」と言ってきた。

妙齢の女性ひとり。
聞けば、元全日本代表の城彰二選手を呼んでジュニアサッカースクールコーディネイトの仕事が終わったので、仲間は東京に帰ったが、山口は初めてなのでひとり残って呑みに来た。店頭で躊躇したが、思い切って入ってきた。そうゆうことなら、味と話をぞんぶん楽しんで行ってくださいと、Kと三人で話がはずんだ。

店に「獺祭(だっさい)」というのぼりがある。東京でもこの酒は知られているという。

「獺」はなんという動物かわかりますか???ヒント「ウッソー、、、」。
このヒントはあますぎ。
かわうそ。ピンポーン。
川獺が魚をとって岸辺にならべる習性が、供え物をして先祖を祭るように見えることから「獺祭」、これを酒の銘柄に用いたのは絶妙。
実はこの酒、山口県の小さな酒蔵で醸造されるまぼろしの酒、東京の人にまで知られているとは。

マスターがこの時期にしかとれない山陰の雌ズワイガニ「せいこ」or「せこ」(勢子)を蒸してきた。KH嬢は冷酒をあおりながら、ウマイウマイと一杯平らげた。
Kとぼくも「五橋」を熱燗で一升ぐらい呑んだか。

KH嬢は、山口でいい夜を過ごせた、明日は秋芳洞へ行くとかで、1万余円勘定して一足先にホテルへ。
Kとぼくの娘くらいの年恰好だが、いろんないみでいい女がいるもんだとマスター含め三人うなずきあう。
人情寄りそう長州酒場。

退屈しのぎ

2012年01月21日 | つぶやき
私が愛用しているwindows用PCソフト(無料)を紹介。

ソフト名は「Keyhole TV」、日本(一部海外の番組も)のラジオ・テレビ番組が無料で視聴できるソフトです。
北は北海道、南は沖縄までのラジオ各局、テレビキー局の視聴が可能です。(視聴パスワードが必要な局も有り)

私は自宅に居る時はラジオ放送を流しっ放しにしてます、寂しい部屋が少しは賑やかになりますし日本語忘れの防止になりますよ。
放送は個人参加型形態ですから聞きたい番組が常に流されているわけでは有りませんので、時に聞けない場合が有りますが無料ですから贅沢は言えません。

TV放送の受信はネット通信スピードに大きく影響されるため快適な画像受信とはいきませんし、ネット契約に流量制限が有る場合は大きな流量を消費しますので注意が必要です。

ソフトのダウンロードは次のURLから。
http://www.v2p.jp/video/

HP上のダウンロードボタンを押せばダウンロードできます。



インストールはダウンロードしたSetupKHTV3.17.exeをダブルクリックするだけで簡単に済みます。
ご参考まで。
皆さんも愛用の便利ソフトが有ればご紹介ください。
(お!)

欧州のレーダースクリーンから日本が消えた?(さわ)

2012年01月19日 | つぶやき
きのう、萩市へ、郷土出身の駐英国大使が来たので、時節柄現地報告を聞きにいってきました。興味のあった話題だけまとめてみました。

きのう、林景一駐英大使の話を聞いた。山口県出身ということで、大使会議で東京出張の足を萩市まで伸ばしてくれて、「英国から見た欧州情勢と日英関係」と題しての講演となった。



おりしもEU各国で財政危機が相次ぎ、ユーロを使う17カ国中フランスなど9カ国の国債格付け引き下げニュースが流れるなか、対円相場は97円割れ目前まで下落。EUに加盟しながらポンドを放さない英国の意図は?
大使は60才、縁なしめがねの細おもては、50才にしか見えない。プロジェクターを使って写真を紹介しながらホットな現地情勢をクールに語った。
その中で面白かった話。

1.中国、インドの急成長の影で2010年欧州のアジアレーダースクリーンから日本がフェイドアウトした。2011年3月11日東北大地震。日本が大津波の映像とともに欧州スクリーンに再登場。英国は直ちにレスキュー隊を派遣。彼らの眼に写ったのは「唇をかみしめて」黙々と復旧にとりくむ東北人の姿。英語では“Stick the upper lip”。英国人はこの姿に共感する。やはり日本人は芯がしっかりしていると。キャメロン首相も自ら日本大使館を訪れて弔問記帳。ロイヤルウエディングがあったばかりのウェストミンスター寺院では、6月には震災犠牲者追悼式に多数のロンドン市民が集り、半旗が掲げられた。7千万円の義捐金も寄せられた。

2.2010年労働党から政権を取り戻した保守党のキャメロン政権は、GDP比50%から100%に膨らんだ財政赤字をかかえ、任期5年間解散せずの不退転の決意で改革に臨む。消費税増税、15-17.5-20%、財政支出20%カットなど財政再建政策を打ち出した。国民への説得ワードは、英国国債ランクAAA格付けが下がれば、国債金利が3%から4%に上がり、住宅ローン金利、企業の借り入れ金利も上がる。市民生活と雇用を守るためには、財政再建はさけて通れない。これが、国民に受け入れられて、先の統一地方選挙では、保守党が10%得票を伸ばした。

3.ユーロへの通貨統合は、EU統合の出口段階ですべきで、時期尚早と考えている。なぜなら、ポンドがユーロに吸収されてしまっては、金利操作やマネーサプライ操作など独自の金融政策が打てなくなってしまうではないかと。

4.EUは当初の6カ国から今27カ国へと拡大したが、欧州統合は不戦のメカニズムづくりと考えている。その中で、英国は一流の中級国家をめざす。

5.日英関係は日米同盟の裏担保である。ちなみに、国連総会投票行動の一致度は、日英95%、英米90%、日米85%と日英が最も高い。
などなど。

萩と英国:
150年前、吉田松陰門下の伊藤博文、井上馨ら5人、いわゆる長州ファイブが英国に密航留学。明治維新後は、初代首相、初代外務大臣などそれぞれ明治政府を担う貢献をした。萩出身の青木周蔵公使は1894年ロンドンで日英通商航海条約に調印し、桂太郎首相は1902年日英同盟を締結した。今は萩の中学生5名が毎年市の奨学金で英国留学している。その選考の眼目は学業成績ではなく、将来日本のために何かが出来る人材を育成することにある。維新揺籃の地 萩の萩たる覚悟である。
(さわ)

顔を見ず話ができる

2012年01月18日 | つぶやき
 パソコンで顔を見ることなく話ができる、または、カメラを使って会話ができる。そのようなシステムがある。
MSNやSkypeそして、中国では、Q・Qがよく使われている。
私もその三つを使ってる。多分皆さんもどれかをお使いになっておられるでしょう。三つを設定して使っていると時には同時に別のところから、呼びかけがあったりすると少々慌てて、「ちょっと待って」と取り敢えず返事をしておき、一段落してから改めてこちらから呼びかけをする。

 先日ちょっとしたことから、こんなことを考えてしまった。
 上記三つのシステムでは、自分がパソコンの前にいても、または、他の人と会話をしているときに呼びかけられると応答できないことがあり、それでは失礼に当たるのでパソコンを動かしていても離席中(例えば、トイレに行く)とか、オフラインにすることができるのがわかった。
今までは、相手の人にランプがついていないと「パソコンを動かしていない」と受け取ってこちらから呼びかけをしていなかった。当然相手の人も私が少しも呼びかけをしない、と受け取っているだろう。でも、この場合相手の人は自分の処置を忘れていて、相手が少しも呼びかけてくれない、と受け取っているかもしれない。

 この処置は一見便利なようでも相手が自分の対応を棚に上げて、こちらを非難するようなことが起こりうる、と考えた。魚類で「ウツボ」という魚がある。普段は物陰に身を潜めていて、獲物が近づくと身を乗り出して、パクリとやる。まぁ、ずるいというかなんだかいやな根性の魚に覚える。それと似ていないでもない。そして、呼びかけがないものだから独り相撲ですねてしまっている。こちらとしては、なんだか訳がわからない。毎回三十数人の名簿を全部確認することは面倒にも限度がある。


 皆さんも、このようなことが起こらないように、また、自分の方はどのようにセットしたのかを十分に承知して上网/聊天儿してください。  老婆心ながら・・・・。
(彗星一号)

日本語って何語?

2012年01月17日 | つぶやき
 昨年夏から秋にかけて40時間限定で、日本語の教師をしていた。
日曜日の午前中をつかってやるのだが、ほとんどが社会人だった。だから、こちらも実社会に通用するような話の内容に絞って解説をしていたが、そのときツクヅク日本語の不甲斐なさに悩まされた。

中国語で解説するのに、その語源を「从英語来的」と言わなければならない言葉が非常に多い。品質管理や実社会でよく用いられる言葉を説明するので、彼らは、非常によく興味を示してくれる。しかし、それのほとんどが、「从英語来的」となる。

 昔、そう、五十年以上前の青少年期に「ラジオいじり」が好きでよく大阪は日本橋にある電気街に遊びに行った。いわゆる「逛街」である。そして、買い物すらできないのにパンフレットをもらって持ち帰り得意になっていた頃がある。でも、そこに書かれている解説文が皆目理解できない。

なぜか? ほとんどがカタカナで書かれているからだ。それを名詞や動詞の間に挟まった助動詞・助詞の平仮名を頼りに想像力を働かせて読み解いていく。それが理解できたときは、得意げになって人に解説をする・・・。

 しかし、現在インターネット上で日本文を読んでいてもカタカナが混じっていない文章はない、と言っても過言ではないだろう。たとえば、巨人軍騒動で遣われた、「企業のコンプライアンス」や、オリンパスカメラでの「コーポレートガバナンス」。最近では、「ファシリテーター役に徹せよ・・・」なんて、この国はどこの国なの???である。



 その点に行くと中国文明は違う。人名などは、カタカナがないので近い音の文字を用いているがそれ以外は、ほとんど意訳した自国の言葉に直してる。私はパソコンが好きなのでその分野で話すと、マザーボード(母板---主板)メモリー(内存)キーボード(打字盘)ディスプレイ(显示机)プリンター(打印机)スピーカーボックス(音箱)等々。先日はスキャナーを求めに行ったがなんと(扫描机)という。これなどまさに妙訳ではないだろうか。

なぜ日本語の中にこんなに多くのカタカナ文字が混入してきたのだろうか。
 確かに、日本は外国からの文明や文化を取り入れてきた。そして、日本に土着することによってそれが日本文化へと変化・発展してきたのだろうと思う。

 しかし、現在のカタカナの使用量が度を超えていないだろうか。昔は、映画の題名一つをとってもその内容や雰囲気を表現するような名訳があった。「旅情」なんてあったなぁ。「郷愁」もあったのではなかったかなぁ?それが近頃は、英語の題名をそのままカタカナにて書いてる。
訳すのが面倒なのか、なぜそれがいいと思って表現しているのか。それが理解できない。

もし仮に英語で書くことを「かっこいい」とでも思っているとしたら、それは、大きな間違いだろう。全く庶民を馬鹿にした表現方法だと思う。
明治文明開化の期にあの時代の人達は、外国特に欧米からいろいろなことや物を導入した。しかしできる限りにおいてそれを日本語に直して人々に伝えたろうと思う。
それは、基礎に日本文化を理解する能力があったればこそできることだったと思う。今のジャーナリストは(一部の人を除き)それがない、と断定してもいいのではないだろうか。
ジャーナリストすなわち言論人と言われる人達だ。彼らがカタカナの語句を使うことが即ち文明人であるかのような錯覚をしているように見受けられる。

 世論もまた其れをよしとして受け入れるのがまちがっていると思う。
中国嫌いで有名な櫻井よしこ氏は(彼女は中国嫌いではなく、国粋主義者だと思う)それでも、著書の中で「悔しいけれども、中国は外国文明を自国の言葉に改めてその意味を理解できるようにしている。」と表現している。
彼女はハワイ大学を卒業後翻訳業や通訳をしていたらしいがそれほど英語に堪能であっても彼女はそれを表には出さない。まさに「能ある鷹は爪を隠す」の表現がぴったりであろう。思うに、外国語でものを表現する多くの人は浅はかな知識の持ち主なのではないだろうか。

 そんなことを中国で日本語を教えていて考えさせられた一時期です。
(彗星一号)

中国すき?きらい? (さわ)

2012年01月15日 | つぶやき
 1月10日の朝日新聞に「日中韓共同世論調査の質問と回答」一覧が載っていた。その中で日中に限って興味を引いた数字を抽出してみた。

調査法は、日本は昨年12月17,18日無作為抽出した世帯に電話、有効回答862人。中国は昨年12月3日~18日15歳以上の男女に面接調査、有効回答1000人。それぞれ回答数を100分比で整理。
さて、興味を引いた項目は。
             日本%  中国%
相手国についての感触は?
 すき           4    34
 きらい         54    31
 どちらでもない    41    34
日中関係はうまくいっているか?
 うまくいっている    6    35
 そうは思わない   83    62
歴史問題は決着済みか?
 決着した        -     8
 決着していない    -    90
自国にとって軍事的脅威を感じる国はどこか?
 アメリカ         4    48
 中国          51    -
 日本          -    26
 北朝鮮        28     3
自国にとってどこの国との関係が重要か?
 アメリカ        36   49
 中国          24    -
 日本          -    17
 東南アジア      26    11
5年後の自分の生活は?
 よくなる         7    71
 悪くなる        32     7
 変わらない      57    20

以上の数字からみなさんの感想はいかが?
ぼくもしばらく考えてみるからみなさんも考えてみてください。