第23回 胃X線検診精度管理研究委員会 学術集会が5月に開催されます。
胃がんX線検診では、偽陽性と偽陰性を極力抑えながら、胃がんを的確に拾い上げなければなりません。
さて偽陽性と偽陰性ですが、今回のテーマでいいますと
偽陽性とは、例えば胃X線検査では疾患があると診断し、胃内視鏡検査を行ったが、胃内視鏡検査では疾患がなかったケースを言います。また、偽陰性とは、胃X線検査では疾患がないと診断したが、自覚症状があるので、後日胃内視鏡検査を施行すると疾患が見つかるケースや、あるいは昨年胃X線検査を受けたが、疾患は言われず、今回の胃X線検査や胃内視鏡検査で、がんが発見されるケースなどを言います。
偽陽性は読みすぎ、偽陰性は見落としなどと表現する場合もあります。
自施設の偽陽性と偽陰性を極力抑えながら、胃がんを的確に拾い上げるためには、地道に自施設の症例を、偽陽性となったのかあるいは偽陰性となったのかを把握する作業が必要なのではないでしょうか。自施設の癖といいますか、偽陽性と偽陰性の傾向が把握できると思います。
実際の現場では、撮影件数が多く忙しいと、撮りっぱなしになってしまい、ついこの確認作業が後回しになりがちです。
本研究会に参加し、何かヒントが得られればよいですね。