新・打打鼓紀行

和太鼓奏者/市川真司の太鼓道、日々の出来事や自身が主宰する千葉県を中心に活動している和太鼓チーム「すめらぎ」の事など…

太鼓の楽譜 パート1

2008年05月16日 22時52分08秒 | Weblog
このテーマは太鼓をやっている方、やっていた方、これからはじめようかと考えている方々、それぞれご意見や疑問、質問などあると思います。

最初にわたくし左近の見解としましては「和太鼓=音楽」と位置づけて活動をしております。
音楽ですから楽譜を用いた稽古は当然であり、稽古の効率や著作物の保護、記録の観点からも必要だと考えております!

我がすめらぎも入会と同時に太鼓の基礎練習と平行して音符のお勉強をします。
最初に書いたようにいろいろな意見があると思いますが、お話している音符と言うのは本当に基礎の基礎!底辺に程近い「音・休符」の組み合わせの事です。

オーケストラの方などが使うあまりにも専門的な特殊記号ではなく、学校で教わったはずの知識程度のお話です。
この「教わったはず」と言うのがポイントです。
すめらぎでは本当に必要最小限の2分音符、4分音符、8分音符、16分音符、32分音符とその各休符、繰り返し記号にアクセント記号、だんだん大きくやだんだん小さくなどで、他にもまだ多少ありますが実際によく使っている音符はこんな物です!!!

この楽譜を使った稽古の利点は、以前のわたしのブログにも何度と無く登場しておりますが、何と言っても1番の利点は稽古効率の良さです。

これは皆さん共通で、どこのチームの方も限られた稽古時間しかありませんよね?
その限られた時間で人の叩いたフレーズを頭で記憶するには時間がかかります。
何度も何度も繰り返し聞けば覚えるでしょうが、出来る人はそう何度も何度も同じところを都合よく叩いてくれません・・・

また口を使ってドンドコやド~~ンなどと言った稽古法はあまりにも受け取り方に偏りがあったり、ややこしいフレーズは本当に伝わらないと言った問題があります。

例えば、「ドンスタドコスタウンタカドコススタントコトン」・・・これ何拍分かわかりますか?
これでもわかりやすいフレーズを書きましたが、正解は8拍です。
これをちゃんと打つにはある程度の決め事が必要ですよね?1拍お休みはウンとか、タカはカド打ちとか・・・そんなややこしいルールを覚えるよりも音符を覚えてしまった方が簡~単!です。

指導者であるはずの方も、出来ない人より出来る人の曲の練習に時間を割いてしまいます、これは演奏予定などがありますからある程度は仕方ありませんが・・・
ひどい事を言う指導者も少なくありません、特に邦楽界には多いのですが「10年はやらないと一人前にはなれない!」なんて平気で言ってる方々・・・その言葉にはもちろんいろいろな意味も込められていると思いますが、わたしならそんな事を言う指導者には教わりませんね~それじゃ月謝泥棒でしょ~~~!
残念ですがそういう方多いですよ!

わたしも含め学生時代に真面目に???音楽の授業に取り組んでいた方は意外と少なく、特に男性は女性に比べるとほとんどの方が、音符などの知識はけして自慢できる物ではないと思います。

女性はピアノやエレクトーンを経験されてる方が意外と多くて、さすがに基本的な音符程度ならスラスラ読んじゃう方が多いですね~
しかし!男性のそれも年が上がれば上がるほど、音符アレルギーの方は多いです。
そして、ここがまずはじめの壁です。

全国に太鼓チームは星の数ほどあるでしょう、そしてそのほとんどの太鼓チームの
代表者及び指導者はナイスミドルな「男性」が大半を占めているはずです・・・
勘の良い方はピンと来たかも知れませんが、そういう自分が苦手な音符などを稽古に持ち込もうとはしないいんですよね・・・・・


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