新・打打鼓紀行

和太鼓奏者/市川真司の太鼓道、日々の出来事や自身が主宰する千葉県を中心に活動している和太鼓チーム「すめらぎ」の事など…

音さがし

2009年01月09日 22時32分24秒 | Weblog
ふと考えました。

最近譜面書きに追われていますが、思いついたというか再確認したと言うか
気が付いたことがあります。


わたしが太鼓の曲を書く時、いつも頭の中に回っているのはベースの音です。
ベースとは即ち「基礎となる柱の音」または「灯台の光」的なとても大切な物です。
どれだけ複雑なリズムでも、最終的にはベースとなる音に合わせて音を出しています。


みんなでいっせいに叩く太鼓には音のルールが必要です。
それは交通ルールに似ていますが「スピード標識」のようなものです!
基本的にはその標識の役割をベースの人間が担う訳で、その音を聞きながら打ち手は演奏していきます。



特に大切なのは

「ベースを叩く技術よりもベースを聞く耳を持つと言う事です!」

そう!音さがしです。



リズム感と言う言葉があって、新人会員や入会前の方に良く聞かれる質問があります。

「私、リズム感が無いんですけど太鼓叩けますかねぇ?」

この質問にはいつも意識してニッコリ笑ってこう答えます。
「リズム感と言うのはみんな持ってるものですよ!ただ、それぞれのリズム感には
精度の違いがありますけどね~」と・・・
この後すかさずにわかりやすく説明しますが、要するにリズム感と言うのは
「時計」のような物です。

例えば3分33秒を正確に知りたいとします。
目の前に「砂時計」「秒針の無い時計」「秒針つきの時計」「デジタル時計」が
あったとしたら、どれをつかって正確に3分33秒を測りますか???
砂時計!と思った方はいませんよね・・・?ほとんどの方がデジタル時計と思ったと思います。

この4種類の時計は何が違うかと言うと「精度」です。
どんな人でもこの4つのどれかの時計を身体の中に持っています。
本当にリズム感が無い人がいたとしたら、真っ直ぐに歩くのも困難でしょう!!!
酔っ払いの千鳥足は予測不可能!まさにリズム音痴です!!

残念ながらわたしも含めて、デジタル的な精度の方にはなかなかお会いできません!と言う事はほとんどの方が他の3種類に分類されます~~~

砂時計並みの方も正直かなりいますが、しかし!このリズム感はちゃんと練習する事でかなり精度が上がってきます!安心してください~。。。




この「音さがし」が楽しくて、もう30年近く和太鼓にかかわっています!
飽きませんね~~~。。。