むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

ギリギリの世界

2014-07-07 | 書道

土曜日のお稽古場です。

この日も、秋山彩翠さん・会田東鶴さん・中田仙鶴先生・私(萬鶴)の順で、ご指導を受けております。

みなさん沢山の書を提出していました。

私はお月謝と雙暢展用の作品をお見せ(一回目)しました。

私は午前の部の最後のようです。

 

 

全紙四分の三の大きさに6文字です。

それでも10数枚は書きましたかね。

その中から3点を選んでいただきましたが、まだ時間がありますので次回は第2回目をお出しする予定です。

次の方がいらっしゃらないので、みっちりと2時間ほどご指導いただきました。

その中で、先生は「篆書の面白サ ギリギリの世界」とコメント書きしてくださいました。

まだ、しっかりと理解はできませんが、わかる様な気もいたします。

 

 

そして、緩急・広狭・濃淡などの話です。

良く言われますが「広イ所ハ 馬オモ通ス 狭キ所ハ 風オモ通サズ」とのご説明がありました。

実際に朱を入れていただくと良く理解できます。

 

 

 

ただ平凡に書くのではなく、全体を見ながら変化をつける・・・。

最後も山で閉める。

谷で閉めるなどを考えて見ましょう。と・・・。

そして、何やら奥の部屋から桑原翠邦先生の書を出して来られました。

 

 

「乗此清風」と書かれています。

八十三歳の作品です。

 

 

なんてコメントして良いのかわかりません。

筆捌きの音が聞こえるようです。

 

 

 「風」

凄い筆使いですね。

桑原翠邦先生は下敷き(毛氈)を三枚重で30年もお使いになっていたとのことです。

その30年お使いになった毛氈がこのような字を書くとも言っておりました。

新しいツルツルの毛氈とは異なるようです。

あえて、毛氈を緩ませて書くとか・・・。

うむぅ~です。

この段階で1時間以上のお話がありました。

そして、検定試験用のお手本も3種類を書いていただきました。

いつも生徒さんの性格や書風?を思いながらお手本を書かれているとのことです。

期待に反しないように頑張らなければ!

 

(萬 鶴)