むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

高 石峯先生の篆刻芸術について (地)

2013-06-22 | 書道

東京地方も梅雨の合間でしょうか?

久しぶりに青空がのぞいています。

我が家は朝から洗濯機の音がしています。

 

 

我が家も蚊取り線香を用意しました。

今日はお稽古日だと言うのに、何も書き上げていません。

また、サボり?です。

さて、前回に引き続き「高 石峯先生の作品(印影)」をご紹介します。

 

 

吉野大巨先生がらいただいたものです。

私の立場では、具体的なコメントは出来ません。

 

 

へぇ~と言うしかありません。

先生からお教室でご説明を受けましたが・・・。

文章に出来ませんでした。

 

 

ただ、この「放神」は、私の引首印でも使わさせていただいています。

そして、先生が開いている本の間に一通のお手紙が・・・

 

 

文面は分かりませんが、宛先は吉野大巨様と書かれています。

 

 

差出人は桑原翆邦先生でした。

ややもすると、門下生には君付けで(吉野大巨君)とお書きになるのかな?と思っていました。

やはり、様付けになっていることは、凄い先生だなと感じました。

「実るほど頭を垂るる稲穂かな」を実感した時でした。

今度、自分の引首印は「実頭垂稲」にしようかなとも思いました。

何ごとも謙虚な姿勢が大事なのですね。

 

萬 鶴

 


高 石峯先生の篆刻芸術について (天)

2013-06-17 | 書道

私がお稽古場にお伺いするのは土曜日の午前中です。

比較的空いている?(ほぼ順番?)だからです。

とは言っても、月に1回ペースです。

中田仙鶴さんは入門以来欠席したことが無い!と言っておられました。

凄い!の一言です。

さて、今日は硬いタイトルになっちゃいました。

「高 石峯先生の篆刻芸術について」(天)です。

 

 

韓国人の篆刻家

若くして比田井天来に、その才能を見出された高石峯。
比田井天来は還暦以後の作には、専ら高石峯の印だけを使用することを言明し、実行した。と残されています。

 

書道芸術社ss.jpg

↑ の写真は天来書院の「知らざれる比田井天来」より引用させていただいております。

お許しを。

 

 

 

吉野大巨先生が秘蔵している、高石峯先生の雅印です。

篆刻に興味を持つ私にいただきました。

 

 

そして、一枚のコピーも・・・。

「高 石峯先生の篆刻芸術について」と題し、桑原翆邦先生が書かれているものです。

高石峯先生との初対面は、私の上京の年、昭和7年の秋頃ではなかったかと思う。

天来先生の代々木の書学院の客室で、偶然に同席したのがご縁の始まりだった。

その席で天来先生は石峯先生の印影の中の一つ・・・文末で「人生一楽」だったと思う・・・

を見て感嘆され、それが機縁で先生にその後しばらく、書学院で起臥されることになった。・・・


 

 

大巨先生も改めて、印影集をご覧になっています。

 

 

そして、秘蔵の雅印をお出しになりました。

石が赤いのは印でいが付いて汚れた訳ではありません。

確かぁ・・・「鳥血石」とか?

お持ちになっているもので一番高価だとか?

これが土曜日午前中のお稽古場です。

 

篆刻を含めて、全くの初心者ですので無知を失礼いたします。

 

萬 鶴


巨大な印影

2013-06-13 | 書道

書を始める前には目にも止めなかった新聞記事に、興味を持つようになりました。

6月12日 朝日新聞の夕刊です。

大きなタイトルには「なぜ印影が巨大なのか」と書かれています。

 

 

美の歴史書308に次のように紹介されています。

名前 : 「秋夜名月」 

生年 : 1817年(文化14年)

体格 : 縦82.8cm × 横168cm

素材 : 絹本に墨

生みの親 :  谷文晁(たに ぶんちょう)

宝暦13年9月9日(1763年10月15日) - 天保11年12月14日( 1841年1月6日))は、江戸時代後期の日本の画家。

親の経歴 : 江戸に生まれ、渡辺玄対らに師事し、松平定信に認められた。

狩野派や大和絵・・・

 

歴史書って、こんな風に書くのですね。

 

 

 

しかし、横162cmの作品で、印章の大きさは30cmくらいになるのでしょう。

こう言うのは落款とは異なるのかな?

今、篆刻に興味を持っていますので、予備段階として指導を受けています。

先日、吉野大巨先生からも、「石峯先生の印影作品」を2枚(天・地)いただきました。

次回はこれをご紹介したいと思います。

 

萬 鶴


第35回 墨華書道展 DVD

2013-06-06 | 書道

先日、山崎鶴嶺さんよりDVDをお預かりしました。

表面が白紙の10数枚です。

内容は第35回墨華書道展会場をご紹介したものです。 

鶴嶺さんがダビングされ、私が表紙を作りました。

 

 

 

預かったDVDをパソコンで見てみました。

銀座画廊の全体から会場の入り口付近、そして(もちろん)各作品が飾られれいるところもご紹介されています。

 

 

 

会場も大勢の方々で、賑わいがあります。

そして、吉野大巨先生による各先生方の作品のご紹介している模様が映し出されています。

 

 

吉野大巨先生は、各作品に対する思いもあるのでしょう、熱くご説明されていました。

この映像はどなたが撮られたのかは存じ上げませんが、記録に残る作品(DVD)だと思います。

ブログでのご紹介する上で、保存版になるかと思いましたので吉野先生がお痩せになっているような場面を選びました。

これも師を思うご配慮?です。

 

月例競書・・・

まだ書いていない・・・

 

萬 鶴


写す

2013-06-03 | 書道

今日は「写す」をタイトルにしました。

先ず、ネットで臨書とはを調べて見ました。

臨(うつ)す(写す)こと。

手習い方法の一つで、名跡・名筆とよばれる手本を傍らに置いて、これを熟覧しながらていねいに写す方法をいう。

手本の字形、筆勢、用筆の技法など、さまざまな書道的技術を探ることを目的とする。

写す精度の違いにより、手本を透(すき)

写しにする臨摸(りんも)

(臨写)手本の紙背から光線を当てて籠字(かごじ)をとって写す響搨(きょうとう)双鉤填墨(そうこうてんぼく) とよぶ方法もある。

現代では、形を忠実にまねる形臨(けいりん)、手本の筆意をくみ取双鉤填墨(そうこうてんぼく) る意臨(いりん)の熟語も使用される。

日本書道史上の遺品では、中国・東晋(とうしん)時代の王羲之(おうぎし) のものを忠実に写した光明(こうみょう)皇后筆の『楽毅論(がつきろん)』(正倉院宝物)、紀貫之(きのつらゆき)自筆本を写したという藤原定家(ていか)筆『土左日記』(巻末二ページ、前田育徳会)をあげることができる。

と書かれています。

体で覚える・習うとはこのことを言うのですね。

さて、最近優れモノを買いました。

 

 

 

↑ これです。マウス型のスキャナです。

20年以上前から新聞の風刺画をクリッピング(切り抜いて)しています。

かなりのスクラップブック量になりました。

最近、爆発的人気になっているマウスです。

手に入れるまで2か月待ちました。

 

 

こんな手順でスキャナ(写し)します。

↑ の画面は今朝の4時35分ですよ。

こんな時間から動き始めています。

このスキャナを手にした時はビックリしましたね。

非常に便利です。

 

今日は何を言いたいかです。

写す・・・

臨書・・・

当時は学問として、習い事として、この臨書を行ったのでしょうか?

私には分かりませんが、このスキャナがあれば苦労せずに・・・と思います。(笑)

作品提出などで雅号の下に臨を書きますが、先生のお手本を見て書いていますので臨臨と書かなければならないのでしょう。

忠実に写すならスキャナ

書として写すなら臨書

だから「原本を見て書くことをお薦めします」と書かれているのですね。

 

萬鶴の創作でした。