むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

「遊仙」な時間を楽しむ」その2...(東鶴)

2010-12-31 | 書道
「遊仙な時間を楽しむ」その2



普段は、まとまった時間がなかなか取れないので
休みの時ぐらい、たまには硯をつかって墨を磨ることに...。

でも、これって昔の人は普通にやってたんですよね。
ただ、私は小学校の「お習字」では墨を磨るだけで眠くなってしまったですけど。





用意するもの、水滴と硯
(あたりまえだろっ!。)


今回は、むさしの墨友会の春の研修旅行で、し・ら・ふの時に買い求めた「甲州特産 雨畑真石硯」を使いました。
肌がとてもきめ細やかで墨が氷の上を滑るように動きます。




まずはなにごとも、心をこめて「乾坤一滴?」
いや違った、「乾坤一擲」でした。

最初っから、どぼどぼそそがないのがコツです。







そして、少しずつ 少しずつ磨り続けていきます。
墨は書を始める前から持っていた「苔」という青墨を使います。

昔は「墨は病人に磨らせると良い」と言われたそうです。
力任せにごしごしと磨るな、ということなのでしょう。


硯の「おか」のところにたまってきた墨液は、自然と「海」に流れ込んでいきます。






使う量がたまれば出来上がり。






そこで、水墨画の時にも使う白い皿に水を用意します。
墨の持つ独特の濃淡を味わうため、水で薄めながら書いてみましょう。




まずは磨ったばかりの濃さで



この字は今まで何百回となく、書いたことでしょう...。
そしてこの先も、まだたくさん 書くことになるのでしょう。






左が水で薄めたもの...一画目などににじみが出ています。
右はさらに水を多く含ませたもの。

一番最初のものと比べると筆の運びの中にも、微妙な濃淡が...。


同じ墨でもこんなふうに色々試してみると
興味が尽きません。
(墨は指につきますけど...)






このあいだは、植村花菜の「トイレの神様」を聴きながら「書」に励んでいました。
(我が家のトイレも綺麗にいたしましたっ。別嬪さんになるつもりはありませんっ! あったりまえだっ、気持ち悪いだろお前じゃっ!!)


今日は平原綾香の「JOYFUL,JOYFUL」を聴きながら...。


「皆さまにとって、2011年が喜びにあふれる、素晴らしい年となりますように!!」


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2 コメント

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時間は奪い取るもの(その2)? (東鶴)
2010-12-31 09:51:56
萬鶴 さん

おうちの上司には頭が上がりませんよね。
今日は「お庭萬」いやちがった「お庭番」
をされるとのこと、ご苦労様です。

いつも申す通り、「時間は奪い取るもの」
と心得ております。

自分の領分の掃除、片づけ、窓ふき、外回り
のクリーンナップ、もちろん洗車もとっくに
終わりました。

でもこれって、子供のころ、夏休みの宿題を
7月中に終わらせて、あとは最後まで遊び
まくっていたのと似ているかも...。
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その2 (萬鶴)
2010-12-31 07:04:52
東鶴さん

この忙しい晦日に、まぁ~なんて優雅な時を過ごしているのでしょうか?
窓ふきは終わったの?
電気傘や風呂場の掃除などは?
洗車は?・・・これは数日前に済んでいるんですね。
正月用の買い物は?
そして、一杯飲む時間は・・・?(これは最後の仕事でしたね)

私も硯をする時間が持ちたいです!!!
我が家の上司?から強い指示事項を沢山いただきその処理に追われています。
いつまで経っても、そんな役回りなんですよ~。
さぁ~庭掃除だ!
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